#転ばぬ先の杖 No.39
「転ばぬ先の杖」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。「今日から使えることわざ講座」をポッドキャストやstand.fmなどで毎日配信しています。あらせんのクスッと笑える「ことわざショートコント」で1日をスタートさせてくださいね。
ズバリの意味

失敗しないように、念には念を入れておくこと。
ことわざの由来

転んでから杖はつけないので、転ぶ前に杖をついておけるように、ものごとを行う前に準備がだいなことから。
似たことわざ
(日本のことわざ)
- 濡れぬ先の傘
- 備えあれば憂いなし
- 念には念を入れ
- 用心は前にあり
(外国のことわざ)
- 治療より予防がよし(ドイツ)
- 治すより予防する方がよい(フランス・イタリア)
- 予防は薬に勝る(ネパール)
- 夏にはそりを用意し、冬には荷馬車を用意せよ(ロシア)
- 入る前に出ることを考えろ(グルジア)
あらせんより
- 失敗しないように準備をしたり、用心したりしておくことをいうことわざです。
- 転んでから杖をつくのではなく、転ばないように、用心して杖をついて歩くべきですよね。
- 雨がふる前に用意しておいた傘はまさにこれです。
- 用心する子は天気予報を確認して傘を持ち歩きます。
- 「似た意味のことわざ」は日本にも外国にもたくさんあります。昔の人も「用心するのは大事だけど、つい忘れちゃうんだよな」って思ったんやろうね。
- 用心しすぎて、荷物が多くなりすぎるのも、考えものですが・・・。
- このことわざは大事です。しっかり覚えておきましょう。
使い方
- 「のぞみお姉ちゃん、いよいよ模擬試験やわ。会場には、ちゃんと時計があるのかなぁ」
- 「勇輔、念のために持っていった方がいいよ。転ばぬ先の杖っていうやで。」
- 「のぞみお姉ちゃん、ありがとう。失敗しないように持っていくわ」
- ちゃんちゃん
【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店