Arasenblog Arasen's soliloquy

五里霧中 今日から使えることわざ講座 No.192

今日から使えることわざ講座

「五里霧中」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。「今日から使えることわざ講座」をポッドキャストやstand.fmなどで毎日配信しています。あらせんのクスッと笑える「ことわざショートコント」で1日をスタートさせてくださいね。

ズバリの意味

どうすればいいのか判断がつかず、見通しも方針もまったく立たないこと。

豆知識

  • 中国後漢の張楷という術を使う人が五里四方にわたって霧を発生させ、人がその霧の中に入るとみな方角を失ったという故事から。
  • 今は「五里、霧中」というが、本来は「五里霧の中」の意で「五里霧、中」と区切れる語。

あらせんより

  • 五里四方、遠くまで霧が広がってしまい、進もうとしても方角がわからなくなるという意味です。そこから物事の様子が全く掴めず、どうやって良いのか途方に暮れることをいいます。
  • ある刑事が、難しい事件を受けもちました。犯人はまったく証拠を残していないし、犯人らしい人を見たという情報もありません。
  • 現場のあたりを歩き回っても、事件とつながるような話を聞けなかったのです。どう捜査を進めて良いのか、わからなくなった・・・。そんな刑事の気持ちを「五里霧中」というのです。
  • 昔、中国の後漢の時代に、張楷という学者がいました。張楷はとても優れた学者で、その名は国中に響いていました。
  • 張楷に教えてほしいという人が後をたたず、家の前に列をつくるほどだったようです。張楷の評判を知った政府は、役所の仕事をやってもらおうと、地方の長官に任命しました。
  • ところが張楷は役所の仕事をする気が全くなく、深い山の中にこもってしまったのです。
  • 張楷は、仙人の術も知っており、得意の術は「五里霧をなす」だったんです。
  • 人と会いたくない時は、五里四方にひろがる霧をおこし、その中に隠れてしまうのです。
  • この「五里霧」に「中」がつき、「五里霧中」ということわざになったのです。
  • あらせんが五里霧中になった時は?と質問されたら、大学受験を失敗した時です。
  • 一体、これからどうすればいいのか・・・。まさに五里霧中でした。
  • そんな時に、近所のおばさんが、母に通信教育の大学を勧めてきたんです。私ではなくて母に。「母は通信の大学ってあるんや。私じゃなくて息子にさせるわ」と。その大学のパンフレットを読んでみると「小学校教諭の免許が取れる」って書いてあったんです。その当時、年間の授業料は6万円。貧乏だった家だったので、「ここに入学する!」そんな感じで通信教育の大学で小学校教師を目指すことになったんです。
  • 人生って面白いですよね。五里霧中のあなた。きっとその霧の先は面白い道が見えてきますよ。

使い方

  • 中山刑事、あの事件を担当されているんですよね。
  • そうだ、手がかりがまったくなく、捜査はいまだ五里霧中の状態だ。
  • ちゃんちゃん

【参考文献】

・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社

・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム

・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研

・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社

・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社

・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店

・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社