Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

サイコパスの使命

有益状況

中村信子著「サイコパス(文春新書)」を読みました。

常識では考えられないウソを平気でつき、不正を働いても平然としている。

ウソが完全に暴かれても全く恥じるそぶりはなく堂々としている。

しかも「私は不当に非難されている被害者」であるかのような振る舞いをする・・・

彼、彼女は高い確率で「サイコパス」だといいます。

何と100人に約1人の割合で存在するそうです。

サイコパスといっても「負け組サイコパス」と「勝ち組サイコパス」がいるそうです。

「負け組サイコパス」は、ためらいなく犯罪を犯してしまうので、悪事も発覚しやすい。

「勝ち組サイコパス」は、監獄ではなく、私たちの身近にいる。彼らは他人をうまく利用して生き延び、容易にはその本性を見せない。

とのことです。

サイコパスの原因は、はっきりしていません。

ですが、脳の構造上に問題があるとする説があります。

前頭葉や大脳皮質において健常者とは異なる脳波を出していたり、言語の処理を左脳ではなく右脳でするなど脳の構造が異なっているといったことが原因と考えられています。

脳の機能が正常ではないので感情や良心などが欠落してしまい、サイコパスになってしまうということです。

中村氏はいう。

「サイコパスとは何なのかを正しく知り、注意深く対処する方法を身につけておく必要がある」

「100人に1人しかない資質は、逆に言えば貴重なものです。これを活かし、他人に危害を加えず働ける場所、うまく生きられる方法が、必ずある」

と述べられています。

衝撃的でした。

どんな人間にもその人のしかできない使命があると信じます。

どんな人間も心地よく共生できる社会を築くことは人間には可能であると信じます。