Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

情熱教師塾 #1|北﨑圭太さん「教師じゃなく忍者になったわけ」

情熱教師塾㌻

先日、YouTubeチャンネル「情熱教師塾」に記念すべき第1回ゲストとして、NPO法人アフタフ・バーバン関西 理事長・北﨑圭太さんが登場。なぜ「先生」ではなく「忍者」として活動するのか――その情熱の源に迫りました。


1. アフタフ・バーバン関西とは?

「子どもと遊ぶ」ことを通して、周囲の大人に“遊びの価値”を伝えるNPO
団体名「アフタフ・バーバン」は**アラビア語で“扉を開く”**の意。人と人、街と人の扉を開くことを願いに活動しています。


2. なぜ「教師」ではなく「忍者」へ?

小4の頃から教師志望。教育学部で学び、教育実習も経験。
転機は大学3年、熊本の「忍者になって遊ぶ」イベントに学生スタッフとして参加したこと。東京本部の活動に魅了され、卒業後に就職して13年従事

忍者を選んだ理由

  • 子どもへの温かく、まっすぐな関わりに出会った

  • 「先生」以外にも、遊びで全国の子どもと出会う仕事がある驚き

  • **「子どもと一緒に活動することが仕事になるのか」**を自分で試したかった


3. 忍者修行プログラム:遊びの中で育つ力

20年以上全国で展開する**「忍者修行」**。風呂敷を巻いて忍者になり、手がかりをもとに街へ。お店を探し、敵に見つからないように進みます。
一見ごっこ遊び。しかし狙いは明確。

  • コミュニケーション:相談・役割分担・合図

  • 地域理解:街の人と出会い、つながる

  • 自己表現:**「したい・伝えたい」**を行動に

引用
「進行役でも、まずは一緒に忍者になる大人であること」


4. 心を揺さぶった2つのエピソード

1)「お前もな!」—共に忍者であること

富山の商店街。ふらりとする小4の子に「見つかるぞ」と注意すると、
**「お前もな!」**と返ってきた。
進行役であっても、大人も子どもと同じ地平で遊ぶ存在だと教えられた瞬間。

2)「なぜそんな禁止を?」—子どもの魂の叫び

1泊5日の終盤、北﨑さんは“遊びを禁止するノー忍者”を演じる。
「走るな、ジャンプするな」に対し、小4の子が皆の前で訴えた。

「なぜそんな禁止をするんですか?あなたは子どもと一緒に遊びたくて、その道を選んだんでしょう?」
北﨑さんは**「申し訳なかった」**と謝り、一緒に走った――。
禁止に出会っても「僕はこうしたい」を表現できる人に、という願いが強まった。


5. 北﨑さんの“情熱”を支える2つの心がけ

  1. 誰も置いていかない:集団のワークでも全員と分かち合う瞬間を必ずつくる

  2. 響き合えるか:一人ひとりと**「面白い」を共有する瞬間**を大切に

これらは先輩方からの教え――
「技術だけでなく、人間として子どもへの想像力を深くしなさい」――に根づく。
さらに学生時代の信条、**「誰も手を挙げない時は自分が挙げる」**が現在の情熱の原点にある。


6. 学びのポイント(現場への示唆)

  • 役割を演じて関係を動かす:教師である前に**「一緒に遊ぶ人」**

  • 街は最高の教材:人に出会い、助けられ、学びが生きる

  • 禁止を問い直す:安全配慮と挑戦機会の両立。子どもの「やりたい」を言語化

  • 一瞬の共有を設計:全員と通じ合う一瞬を意図してつくる


7. おわりに

遊びは子どものエネルギーと表現を解き放つ。
「教師」という枠にとらわれず、共に遊び、共に成長する大人でありたい。
NPO法人アフタフ・バーバン関西の今後の活動にも注目したい。


こんな方におすすめ

  • 主体性・自己表現を伸ばしたい先生/保育者

  • 学校・園・地域で体験型プログラムを企画したい方

  • “禁止”と“挑戦”のバランスに悩む大人


参考リンク