Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

「一万時間の法則」で専門家を目指せ!

いじめ

 先日、私は次のようなツイートをしました。

 そうなんです。だれでも何かの専門家になれるんです。

 そのカギが「1万時間の法則」です。

 一万時間の限界的練習をおこなえば誰でも世界トップレベルになれる、という法則のことです。

 ここでいう限界的練習とは、専門性の高い指導者のもと、自分の能力を少しだけ超える負荷をかけ続けること。

 この法則を発見したのは、フロリダ州立大学心理学部のアンダース・エリクソン教授。彼は約30年にわたり、チェスやバイオリン、テニスなど世界中のトッププレーヤーたちを科学的に研究しました。

 その中から、代表的な研究の一つを紹介しましょう。

 ドイツのベルリン芸術大学で、バイオリニストを3つのグループに分けました。

 ・トップレベル

 ・まあまあ良いレベル

 ・ダメなレベル

 それぞれのグループにおける練習時間を調べてみると、彼らを区別するのはたった一つのことでした。それは、練習時間の蓄積です。

 バイオリニストたちが18歳になるまでに練習に費やした練習時間は、次の通りでした。

 ・トップレベル・・・・・・・平均7310時間

 ・まあまあ良いレベル・・・・平均5301時間

 ・ダメなレベル・・・・・・・平均3420時間

 これ以外にもさまざまなジャンルで調査・研究した結果、「世界トップレベルの人は一万時間の練習を実践していた」ことが明らかになりました。

 どれほど高度な技術であっても、生まれつきの才能ではなく学習の質と量で決まるのです。

 計算してみましょう。

 1日3時間の練習を1年間実践すると、約1000時間。

 それを10年間続ければ、一万時間になります。

 以前、元女子プロテニス選手・浅越しのぶさんの講演を聞く機会がありました。彼女もやはり、「プロになるには、情熱と練習に費やした時間が重要」と熱く語っておられました。

 私が担任した教え子の話をしましょう。彼女はスピードスケート(ショートトラック)に情熱を燃やしていました。学校から帰宅するやいなやバスに乗り込み、1時間以上かけてスケート練習場へ。約3時間、毎日スケートの練習をしていたのです。

 成績が伸びない時期もあったようですが、努力の甲斐あって見事、世界ジュニア大会で銀メダルを獲得しました。彼女の練習量からすると、近いうちに一万時間に到達するでしょう。まさに納得の結果です。

 1日6時間、集中してできるものがあれば、5年で一万時間になります。

 あなたに叫びたい。  孤独をパワーに変えろ! 圧倒的に好きなことをやり続けて、一段上のステージに上がれ!

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