Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

いじめ加害者の共通点

いじめ

 いじめの加害者にみられる共通点について紹介します。

 国立教育研究所の客員研究員・滝充さんは次のように結論づけています。

「加害者の子どもたちは、自分が置かれている環境(家族や学級など)に適応できず不満を抱き、ストレスを溜め、それを被害者の子どもに向けて発散している」

 2017年、子どものストレス状況といじめの関係についての調査した報告があります。「ストレスを感じる時間帯はありましたか?」「ストレスに対してどのように対処しましたか?」などのアンケートを実施したものです。

 この結果、約6割の子どもが、学校や家庭にストレスを感じていることがわかりました。では、どのような方法でストレスを発散しているのでしょうか。

 図1をご覧ください。

 ストレスを発散するために趣味の時間をもった、と答えている子どもが半数います。一方で、誰かを叩いたり蹴ったり、意地悪したり物を隠したりした、と答えている子どもや、自分の髪の毛を抜いたり体をかきむしったりしたと答えている子どもが少なくありません。ストレスを暴力や自傷で発散させているのです。

 もうおわかりでしょう。いじめの加害者には、ストレスを上手に発散させる方法を教える必要があるのです。これは外してはならない視点になります。