いじめのターゲットになりやすい子
どのような子がいじめのターゲットになりやすいのでしょうか。
それは、マイノリティ(少数派)の子です。
先日、いじめによる自殺の裁判を数多く担当した弁護士さんから話を聞く機会がありました。彼も、いじめによって自殺した子どもの共通点はマイノリティ(少数派)である、と認めていました。
平成28年に改定された国の基本方針には、次のマイノリティを適切に支援するように明記されています。
・発達に課題がある子
・外国籍の子
・性的マイノリティの子
・被災者の子
いじめが発生するメカニズムの中で紹介したとおり、加害者は相手の弱さを利用、もしくは弱さを作り出して、自分の立場を優位にします。その弱さを持っているのがマイノリティなのです。
たとえば、こんな理論です。
・お前は人と違った見方や行動をする。みんなに合わせるべきだ
・お前は日本人ではなく外国人だ。日本人の心を知らなすぎる
・お前は異性のような振るまいをする。気持ち悪い
・お前は放射能を浴びている。みんなに悪影響を与える
加害者は、少数派の中から弱さを見つけ出し、「みんなに悪影響を与える」という理由を作り出していじめるのです。 もしあなたの学級にマイノリティの子どもがいれば、いじめにあうかもしれないと注意して見守ることが大切です。