Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

篆書、隷書、楷書、行書、草書という5つの書体ができた歴史

書家 あらせん

漢字には5つの書体があります。

篆書、隷書、楷書、行書、草書。では、この5つの書体がどのようにできたのでしょうか。

今からその書体ができ上がった流れを書いていきます。

読み終わった後には、長い歴史の中で、人が使いやすように変化してきたことがわかりますよ。

漢字はどうやってできたの?

漢字のスタートは中国最古の王朝とされる殷の「甲骨文字(こうこつもじ)」。

占いに使われていた亀の甲羅に占いの結果を刻んだことから、この名前がつけられました。

それ以前にもあったでしょうが、証拠が残ってるので、これが漢字の原型とされてます。紀元前です。古っ。

バラバラだった漢字の形を篆書体(てんしょたい)で統一

紀元前221年に秦の始皇帝が中国を統一。

そして国ごとにバラバラだっと文字の形を統一。

現在使われてる漢字の多くは、このときの「篆書体(てんしょたい)」から発展しています。

今でも印鑑で使われる書体が、この篆書体です。

歴史が古いです。

書きやすく、読みやすく発展してきた書体

紀元前202年に漢が中国を統一。

役人が物事を細かく記録するために、篆書体を簡単にした「隷書体(れいしょたい)」を考案。

後漢になると、さらに隷書体を簡単にした「楷書体(かいしょたい)」ができました。

その後、楷書体を速く書ける「行書体(ぎょうしょたい)」。

隷書体を速く書ける「草書体(そうしょたい)」が生まれました。

書体の歴史の流れは2つ

このように、漢字には、主に楷書、行書、草書、篆書、隷書という5つの書体があります。

約1700年前の晋の時代には、5つの書体がすべて出そろいました。

歴史の流れとしては2つあります。

①篆書→隷書→楷書→行書

②隷書→草書

先日、私は次のようなツイートをしました。

このように、5つの書体の歴史をたどっていくと、その時代、その時代の人々が「使いやすい」ように発展してきたことがわかります。

ということで、

これからも、人が使いやすいように、どんどん変化していくと考えられますよね。ワクワクします。