キッピー体操 椅子に座って体幹を育てる3分間運動
2016年3月。三田市教育委員会が、子どもたちの体幹を育てることを目的に作られたキッピー体操が完成。この体操には、さまざまな工夫がされています。
時間は約3分。場所は教室で、なんと椅子に座った状態で体操ができます。
安全面も配慮されていて、前後左右の友達にも当たらないような動きにされています。
音楽に合わせて、楽しく体操できるものになっています。
この体操は、体操の内容は、元オリンピック選手の橋元真央さん、音楽はプロのミュージシャン、ちめいどさんが中心になり、教育委員会の指導主事や学校の先生が制作しました。
キッピー体操を実施するメリットは、たくさんあると考えます。
はじめから最後まで、ドローインの状態(お腹にグッと力を入れる。詳しくは動画をご覧ください)で体操すると、かなり体幹は鍛えられる体操です。一度やってみるとわかりますが、くたくたになります。
(※ドローインをしなければ、楽チンにできてしまいます。はじめは楽しくすればいいと思います。徐々にドローインを意識すればいいと思います)
体幹が鍛えられると、「姿勢がよくなる」「運動能力がアップする」「便秘の解消」・・・等々、さまざまな効果が期待できます。
ここで、精神医学の研究についても書かせてください。
近年、精神医学の研究で、「軽微なリズム運動」がストレスを抑えることを明らかにしています。
神経伝達物質のノルアドレナリンが、必要以上に分泌されると神経が昂ぶり、イライラしやすく落ち着きがなくなり、攻撃的になります。また、ドーパミンも過度に分泌されると、際限なく満足できない状態になります。
そんなノルアドレナリンやドーパミンの暴走にブレーキをかけるのがセロトニンです。このセロトニンの働きを活性化させるのが「軽微なリズム運動」なのです。
つまり「軽微なリズム運動」でセロトニンの分泌が活性化され、正常な精神状態が保たれるのです。
まさに、このキッピー体操を毎日行うことは、セロトニンの働きを活性化させ、ストレスを解消することにもつながるのです。
皆さん、一度、キッピー体操をしてみませんか。

2016年8月。「第10回三田の教育フォーラム」において、三田市教育委員会より、ちめいどさん、橋元真央さんに感謝状が授与されました。
表彰式後のちめいどライブは最高でした。「勇気の水やり(キッピー体操の歌)」が流れた時は涙してしまいました。本当にいい歌です。全世界の子どもたちに聞いてもらいたい歌です。
ちめいどさん、橋元さん、本当にありがとうございます!
キッピー体操はYouTubeにアップされています。ぜひ、この動画で体操してみてください。