「なりたい自分との出会い方」岡本啓史さんインタビュー 自分らしい生き方・学び方・働き方をつなぐヒント
「情熱教師塾」のYouTube動画「なりたい自分との出会い方」では、国際教育家・生涯学習者・パフォーマー・料理人として多面的に生きる岡本啓史さんが、人生を豊かにする“好きやり”の精神と、日々実践できる行動術を語りました。この記事では、動画の要点を教育・子育て・キャリアの視点からわかりやすくまとめます。
動画:https://www.youtube.com/watch?v=nDYAjSLPqBA
目次
岡本啓史さんとは(プロフィール要約)
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国連・国際NGOで国際協力の仕事に従事。
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5大陸45カ国以上で「子どもが学べる環境づくり」を支援。
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多様な肩書きを通じて、「自分らしい学び・働き・生き方」を探究。
1. 二つの転機:価値観を変えた出会いと行動
1) 中学・陸上部の体験:**「自分で決めて動く」**と景色が変わる
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当時は勉強も運動も苦手意識。長距離の陸上部もつらく、辞める決断をする。
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ふとした言葉をきっかけに自分のペースでコースを走ってみると、初めて完走。
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以降、走り続けて体も変化。
学び:「自分で決め、まず動く」と、見える景色と自己効力感が変わる。
2) ニューヨークの厨房:**「教育があれば…」**の一言で国際協力へ
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役者と料理人を両立していた時期、キッチンで働く中南米の同僚と交流。
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ある同僚の言葉――「もし一つ叶うなら学校に戻りたい」。
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教育の力を痛感し、その日のうちに国際協力の道を決意。
学び:人の物語に触れると、人生の進路が定まることがある。
2. 学び・働き・生き方は「セット」で考える
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これまでの常識のように分断せず、相互に行き来しながら更新していく。
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変化の時代(AIの進展など)では、学び直しが日常。
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大事なのは、自分との対話で方向を確かめ続けること。
メッセージ:「レール」も「道なき道」も、自分に合っていれば正解。
3. ライフスキル教育の実践:「挨拶ボード」
モザンビークのプロジェクトで取り組むユニークな実践。
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教室入口に、握手・ハグ・肘タッチ・笑顔・バツ印などの挨拶を掲示。
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子どもがその日の気分で選ぶことで、自己表現・選択の主体性を育む。
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教師は子どもの心の状態に気づき、寄り添う関係を築ける。
ポイント:インタビュアーの校長先生が強調したのは**「バツ印」**の意義。
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「今日はそんな気分じゃない」も立派なコミュニケーション。
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「〜ねばならない」から解放し、挨拶=つながりの入口に。
4. 「好きやり」を支える二つの行動術
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10秒ルール:やりたい・気になると感じたら10秒以内に着手。
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行動の初速を上げ、小さな実験を増やす。
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一日一心(いちにちいっしん):1日1つ新しいことをやる。
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例)違う道で帰る、初めての人と食事する――発見が自分との対話を促進。
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結論:結果が違ってもOK。動いたからこそ気づける――それが次の一歩になる。
5. 夢と教材:グローバルテラコヤ/絵本「世界の挨拶」シリーズ
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目指す力:Learn(学ぶ)/Live(生きる)/Love(愛する)。
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監修絵本では、国ごとの挨拶と言語文化を通じて多様性に触れる。
ねらい:「違ってていい」「違ってるからいい」への気づき。
6. 情熱とは?——好奇心が種、情熱は芽
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人は生まれながらに好奇心を持つ。
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教育や環境がその芽を潰さないよう、**水(機会と対話)**を与える。
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芽が出れば、“好きやり”に向かって伸びていく。
7. まとめ:明日からできるミニ実践(教育・保護者・個人向け)
学校・教育現場
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朝の会で**「挨拶ボード」**を試す(最初は「笑顔/肘タッチ/バツ」など3種から)。
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週一で**「一日一心」共有タイム**(新しい挑戦を1分で報告)。
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単元末に**「自分との対話シート」**(学び・働き・生き方のつながりを振り返る)。
保護者・家庭
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食卓で「今日の一心は何?」と問い、小さな発見を称える。
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週末に**“レールと道なき道”対話**:家族で目標と興味の棚卸し。
個人・キャリア
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10秒ルールで「気になる」タスクを即メモ→最初の一歩を踏み出す。
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月に一度、**“好きやりログ”**を見返し、次の小実験を計画。
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・感じて動くおーむちゃん!(大向勲代表のnote)