Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

好きなことを見つける方法

いじめ

 心理学者の中越裕史さんが提唱する「やりたいことを見つける方法」を紹介します。それが「天職が見つかる4つ目の願い」。大人向けに考えられたものですが、子どもにも応用可能です。

  天職を見つけるための方法は、児童精神科医のレオ・カナー氏が子どもを面接する時に使った「3つの願い」という技法をアレンジしたものです。

 では、今から実際にやってみましょう。

 あなたの前に妖精があらわれました。 そしてこう言います。

 「君の願いをどんなものでも、3つだけ叶えてあげます。言ってごらんなさい」

 どんな願いだって叶えてくれるのです。しっかり考えてから答えてくださいね。

 もし小さな子どもなら、お菓子やおもちゃ、永遠の休みがほしいなんて答えるのかもしれません。

 この「3つの願い」は、子どもの内面世界を知るのにとても役に立つそうです。

 大人の場合は、おおむね3つの願いが決まっています。それは「一生遊んで暮らせるお金」「良好な人間関係」「尊敬や賞賛」。なんとなく理解できますね。

 さて、大切なのはここから。

 妖精はさらに次の質問を言います。

 「3つの願いが全て叶いました。ではそのあとの人生、あなたは何をして生きていくか答えてください」

 あなたはすでに、ありあまるほどのお金を手に入れました。人間関係も問題なく、地位や名誉も手に入れたのです。そのあと、いったい何をして生きるのか。

 あなたなら、この質問にどう答えますか?

 そういう状況になったとき、人は「せっかくだから、これまでやってみたかったけどできずにいたことにチャレンジしようか」と考えます。

 つまり、この質問により、これまで否認してきた挑戦事項を考えようとするのです。中越さんは「それがあなたのやりたいことです」と述べています。

 願いがたくさんある人は、3つにとどまらず、4つ5つと増やしていき、これまで否認してきた挑戦事項を探してみてください。この方法により、自分の中に隠してきた本当に「好きなこと」が見つかるかもしれません。