鯖を読む 今日から使えることわざ講座 No.151
「鯖を読む」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
さばをよむ
ズバリの意味
実際の数量より多く言ったり、少なめに見せかけたりして、数量をごまかすこと。
ことわざの豆知識
用例:彼は健三にその寄席で聴いたしかおどりとかいう三味線の手を数えたり、または鯖を読むという隠語などを習い覚えさせたりした。(夏目漱石『道草』)
あらせんより
- 「鯖を読む」ということばは、「いさば読み」ということばから来たものらしいです。
- 「いさば」とは、江戸時代の魚市場のことです。また、その頃の魚を売り買いする商人のことをいう場合もあります。
- 昔は、魚を売る承認が、早口で魚の数をごまかして数えるのを「いさば読み」と言ったそうです。
- そこから、ごまかして利益をえることを「鯖を読む」ようになったと言われています。
- また、鯖は腐りやすい魚なので、魚市場では、急いで数えなければならず、飛ばして数えることが多かったことからとも言われています。
- 「鯖の生き腐れ」ということわざもあります。鯖はとても腐りやすい魚だから注意しなさいという意味です。
- 鯖は生で食べると、腹痛や下痢をおこすことがあるので、漁師は、とれたてでも刺身にはしなかったそうです。
- まあね、あらせんも、少しでも自分をよく見せようと、鯖を読んで話したこともありましたが、確実にバレます。「まあ鯖読んでるな~」って相手にはわかるものです。時間差でもね。そうなると信頼がなくなってしまうんです。気をつけましょう。
使い方
- のぞみお姉ちゃん、塾の先生って本当は30歳なのに、27歳ってみんなに言ってるのよ。
- えっ、鯖を読んで三歳も若く言ってるんや。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社