Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

これからは「好きなこと」で稼ぐ時代

いじめ

 学校から逃げれば、勉強ができなくなり、就職できなくなるかも……なんて思っているあなたに、少し違う話をしましょう。

 最近、よく話題にのぼるようになってきたのが「ベーシックインカム制度」です。

 このベーシックインカムとは、人が最低限の生活を営むために必要なお金を、国がすべての人に平等に配るという制度のことです。

 このような話題が出てきた背景には、貧困や経済格差が拡大しつつあることや、AIの普及により人間の仕事がどんどん奪われていくかもしれないという懸念があります。ベーシックインカム制度は、それらの問題を解決できる有効な手立ての一つであると考えられています。

 すでに、この制度を試験的に導入している国や地域もあります。

 もうおわかりでしょう。

 ベーシックインカム制度が導入されれば、働かなくても生きていけるのです。

 世の中には、働くことが不得意な人がいます。そうした人たちに労働を強いるよりも、働くのが好きな人にどんどん働いてもらえば良いという意味合いもあります。また、最低限の収入が確実にもらえることから、起業や副業などさまざまな新しいことにチャレンジしやすくなるのではないか、とも言われています。確かにそうですよね。たとえ失敗しても毎月お金をもらえるのですから、勇気を出して挑戦できそうです。

 一方で、もしベーシックインカム制度が始まったら、多くの人は働かなくなるのでは? という疑問もあるでしょう。

 落合陽一氏は、「一〇年後の仕事図鑑」で次のように述べています。

「これからは『労働』をしなくても、遊びを極めることでお金が稼げる。それも、限られた一部の人だけではなく、誰もが『遊び』でお金を稼げるようになる」

 確かにそうですよね。ここ数年だけでも、これまで存在していなかった仕事がたくさん生まれています。ユーチューバーやインスタグラマー、ブロガーなど、いままでになかった新しい仕事を生みだす若者たち。

 彼らは、自分の好きなことや趣味を多くの人に見てもらうために、写真や動画を発信しているようです。金儲けの手段として行動しているようには見えません。

 これからは、「労働=自分の好きなことや得意なことを人のために生かしていく」になっていくのではないでしょうか。

 自分の好きなことであれば、いくらでも働けそうですよね。苦しみよりも楽しさが勝り、さらに続ければ得意なことに進化していきます。気がつけば専門家になっているかもしれません。稼ぐために働くのではなく、生きがいのために働いているとも言えます。  とにかく、好きなことに没頭しよう。引きこもって、ひたすら好きなことをやり続けるのもアリなのです。