蛍雪の功 今日から使えることわざ講座 No.214
「蛍雪の功」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
けいせつのこう
ズバリの意味
苦労して学問に励むこと。また、その成果。
豆知識
英語例:It smells of the candle. (ろうそくの臭いがする)
あらせんより
- 「蛍の光 窓の雪 ふみ読む月日 かさねつつ」という歌をご存知でしょうか。
- 今はあまり歌われないけれど、少し前までは卒業式には必ず歌われていた歌です。
- 昔、晋の国に車胤という人がいました。家が貧しくて、満足に灯油が買えなかったので、夏の夜は蛍を数十匹集めて、袋に入れ、その光で書物を読みました。
- また、同じように貧しかった孫康という人は、冬の夜は窓辺に積もった雪明かりで勉強しました。
- そして二人とも、役人になって高い地位にのぼったといいます。
- これが「蛍雪の功」の元になった話になります。
- 先ほど紹介した「蛍の光」の歌も、この故事を踏まえているんです。
- 卒業式では、努力したことを忘れずに、さらに努力して立派な人になってくださいという激励を込めて、在校生がこの歌を歌って卒業生を送り出したんです。
- ところで、蛍の光で本が読めるかどうかを実験した人がいるらしいのですが、七十匹くらい集めて試したところ、字は読めましたが、点滅するので目がチカチカするそうです。
- 苦労して成功する話は素敵ですよね。ずっと昔からこうして語り継がれているわけですから。そんな人間って素敵だと思います。
使い方
- 勇輔、イギリスの大学を目指しているんだって。
- そうやねん。難しいと思うけど、蛍雪の功を積んで、なんとしても合格したいねん。
- ちゃんちゃん
YouTubeでことわざを解説しています
Discordで交流しませんか?
ことわざに興味がある人と交流したいと思い、discord(コミュニケーションツール)で「CryptoKotowaza(ことわざ広場)」を開設しました。気軽にのぞいてみてください。→ https://discord.gg/jRsZ8hS5t7
【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社