「李下に冠を正さず瓜田に履をいれず」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
この記事でわかること(早見表)
| 読み方 | りかにかんむりをたださずかでんにくつをいれず |
|---|---|
| ズバリの意味 | 人から疑われるようなまぎらわしいおこないは避けよという戒め。中国の「古楽府」にあることば。 |
| 似た意味 | ― |
| 反対・対照の言葉 | ― |
| 英語では | Avoid even the appearance of evil. |
「李下に冠を正さず瓜田に履をいれず」の意味
人から疑われるようなまぎらわしいおこないは避けよという戒め。中国の「古楽府」にあることば。
「李下に冠を正さず瓜田に履をいれず」の由来
中国の古い詩の言葉から生まれました。すももの木の下で冠をなおすと実をぬすむように見え、うり畑でくつをはき直すと、うりをぬすむように見える、ということからです。
あらせんより
女の子の足元に落ちた消しゴムを男の子が拾うとしたら、「キャー」と呼ばれてしまうかもしれません。
何も悪いことをしていなのに、誤解されてトラブルになることは残念ながらありますよね。
それをアドバイスしてくれているのがこのことわざです。
意味は「人に疑われるようなことはするな」と言うことです。
昔の中国の歌がもとになっています。
冠をまっすぐになおすということも、李の木の下でやれば「李の実を盗もうとしている」と誤解されてしまう。
くつを履き直すのも、瓜の畑の中でやれば、「瓜を盗もうとしている」って誤解されてしまう。
そういう誤解を受けやすいことはやめておけ!ということです。
誤解されて怒られたり、嫌われたりすると悲しいですよね。気をつけましょう。
このことわざは大切なことを教えてくれていますよね。
昔、先生からある事案の犯人に思われたという、忘れられない思い出があります。そう思われてしまったのは、私の振る舞いに問題があったのですが・・・。
ともあれ、誤解されることは本当に辛いことです。誤解されないために自分で自分を守ることも生きていく上で大切なことではないでしょうか。
使い方と例文
ショートコントで使い方をチェック
「勇輔、美術館でスマホみたらあかんで」
「ちょっとメール見ただけやん」
「作品を撮影していると思われるから。李下に冠を正さず瓜田に履を納れず、というやろ」
例文
- テスト中は、李下に冠を正さずで、となりの席のほうを見ないようにしよう。
- 人のかばんの近くで、ごそごそしないこと。李下に冠を正さずだよ。
似た意味のことわざ・反対の意味のことわざ
外国の似たことわざ
- 悪事に見えることは全て控えよ(英語)
- カエサルの妻たるもの、疑いさえ抱かれてはならない(フランス)
- 酒屋で水を飲んでも酒を飲んだと思われる(ネパール)
英語ではなんていう?
- Avoid even the appearance of evil.(悪いことをしているように見えることさえ、さけよ)
中学受験・テストに出るポイント
- 「李」は「すもも」、「瓜田」は「うり畑」のことです。
- 人にうたがわれるような行いは、さけたほうがよい、という意味です。
確認クイズ
「李下」の「李」とは何のこと?
- ア なし
- イ すもも
- ウ もも
答えを見る
答えは「イ すもも」。すももの木の下で冠をなおすと、実をぬすむように見えるからです。
動画で覚えよう
「今日から使えることわざ講座」では、ことわざをショートコントで解説しています。
あわせて読みたい
【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店