手前味噌 今日から使えることわざ講座 No.152
「手前味噌」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
てまえみそ
ズバリの意味
自分のことを得意げに自慢すること。
似たことわざ
- (日本)
- 自画自賛
- 手前味噌で塩辛い
- (外国)
- 自画自賛(韓国)
- 誰にとっても自分のものが美しい(ラテン語)
- 自分の商品をほめる(フランス)
- どの店の主人も自分の売り物をほめる(ドイツ)
- どのジプシーも自分の馬をほめる(ハンガリー)
あらせんより
- 「手前」というのは、自分のことです。
- 昔の人は、自分で作った味噌が、一番美味しいと思っていたそうです。毎日自分が作った味噌を食べているうちに、これは最高の味噌だって、思うようになるのは当たり前のことですよね。
- そのことを「手前味噌」と言ったんですね。
- そこから、自慢したり、自分を誇ったりすることを「手前味噌」というようになったのです。
- 味噌のルーツをたどると、紀元前200年ごろに、中国で作られていた「クキ」といったものになります。それが朝鮮半島の高句麗を通り、奈良時代の日本に伝わってきたと言われています。
- 最初の頃は、「高麗醤」や「密祖」とよんでいました。醤というのは、今の味噌と醤油の中間のようなものです。麦と大豆からつくった麹に、塩水を加えて少しおき、あとで日に干したものです。
- 醤が少し固まったものが「未醤」です。未醤は大変味が良くて、奈良時代の人々は好んで食べていたといわれています。ご飯のおかずにしたり、煮物を作る時の味付けに使ったようです。平城京には、未醤を売る店もあったようです。
- 平安時代に入り、未醤が改良されて、今のような味噌になりました。平安時代の初期に書かれた書物に「味噌」という文字が使われています。
- 手前味噌ですが、あらせんの書の腕前はメキメキ上達しています。この調子でいけば、2022年5月にニューヨークで書家としてデビューできそうです。
- まあ、10年間、この調子で練習に練習を重ねていけば、人を感動させる作品を発表できると思っています!頑張ります。
使い方
- 中山さん、手前味噌ですけど、うちの子は、料理が得意ですのよ。
- あら素敵。中尾さん、手前味噌ですけど、うちの子はサッカーが得意ですのよ。
- ちゃんちゃん
YouTubeでことわざを解説しています
Discordで交流しませんか?
ことわざに興味がある人と交流したいと思い、discord(コミュニケーションツール)で「CryptoKotowaza(ことわざ広場)」を開設しました。気軽にのぞいてみてください。→ https://discord.gg/jRsZ8hS5t7
【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社