青は藍より出でて藍より青し 今日から使えることわざ講座 No.206
「青は藍より出でて藍より青し」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
あおはあいよりいでて あいよりあおし
ズバリの意味
弟子が師匠よりも優れた人になるたとえ。青色の染料は藍という草の葉から採るものだが、もとの藍よりも青くなることから。「出藍の誉れ」ともいう。
あらせんより
- 昔、北魏に李謐という人がいました。孔璠という学者の弟子になって学びました。李謐は、もともと才能がありましたが、孔璠に教えをうけてからめざましく進歩し、とうとうその知識と学問は、先生の孔璠をこえてしまったんです。
- すると孔璠は、自分でわからないことがあると、李謐に教わるようになったんです。先生が弟子に「弟子入り」したんです。そんな二人の関係を人々は「青は藍より成り、藍は青に謝す」といって、たたえました。
- これは荀子(古代中国の思想家)の「青は藍より出でて藍より青し」ということばから出ているんです。
- 荀子は言っています。「学問は途中で諦めてはいけない。青色の染料は、藍よりもさらに青い。氷は水からできるが、水よりもさらに冷たいーーそのように、諦めずに努力すれば、以前よりもさらに優れた成果を得られる」と。
- つまり、荀子は学問を続けることの大切さのたとえとして、「青は藍より出でて藍より青し」といったんです。それが、このことばだけが強調されて、「弟子が先生よりも優れる」ということのたとえになったんです。
- あらせんも長年、教師をしてきましたが、このことわざを知って、「自分よりも優れた存在へ」という思いで、子どもたちの成長を応援していきたい、という思いで子供に関わってまいりました。
使い方
- あらせんさん、インタビューお願いします。弟子のかほさんの受賞、おめでとうございます。
- はい、青は藍より出でて藍より青しで、師として、大変に誇らしい限りです。
- ちゃんちゃん
Twitterで使い方を紹介しています
今年からおじいちゃんにチェスを習っています。#青は藍より出てて藍より青し いつか師匠のおじいちゃんを負かしてやるぞ!
— 荒井 隆一(あらせん) (@PassionArasen) November 27, 2021
【意味】弟子が師匠よりも優れた人になるたとえ#ことわざ #諺 #教養 #今日の積み上げ
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【参考文献】
·小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
·やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
·小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
·小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
·深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
·世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
·わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社