羹に懲りて膾を吹く 今日から使えることわざ講座 No.240
「羹に懲りて膾を吹く」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
あつものにこりて なますをふく
ズバリの意味
- 熱い吸い物で口にやけどをしたのに懲りて、冷たいなますにも息を吹きかけて冷まして食べるということで、失敗に懲りて用心し過ぎるたとえ。
- 「羹」は、野菜や肉などを入れた熱い吸い物。「膾」は、肉や魚を細かく切った冷たいあえもの。
豆知識
英語例:A burnt child dreads the fire. (やけどした子は火を怖がる)
あらせんより
- 熱い汁もの(あつもの)を食べて口を火傷したのに懲りて、冷たい肉のあえもの(なます)までも吹いてさます。もともとは「用心のうえにも用心しなさい」という意味でした。
- それが進化して、「振られたからもう二度と恋なんかしない」というように、一回失敗しただけなのに、またそうなるのを怖がって用心しすぎるのを戒める言葉になったのです。
- まあ、ここから学びたいことは、慎重になりすぎるのは良くないってことです。慎重になりすぎると、チャレンジしなくなるから、道はなかなか開けません。注意しましょう。
使い方
- 失敗したくないから、やらない。
- かなえ、羹に懲りて膾を吹くでは、何もできないよ。ときには大胆さも必要だよ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社
・こども故事成語 齋藤孝 草思社