貧乏暇なし 今日から使えることわざ講座 No.174
「貧乏暇なし」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
びんぼうひまなし
ズバリの意味
貧乏すると、生活に追われて朝から晩まで働かなければならないから、ほかのことをする時間の余裕がないということ。
豆知識
- いろはがるた(江戸)の一つ。
- 英語例:Poverty leaves no leisure. (貧乏には暇がない)
あらせんより
- 貧乏な人は、食べるためにせっせと働いているので、少しの暇もないということ。貧乏な人が、生活に追われて、毎日あくせくしているのを嘆いている。そんなことわざになります。
- 実は、貧乏という言葉が使われていることわざは多いんです。紹介します。
- 「稼ぐに追いつく貧乏なし」は、仕事に励めば、貧しさに苦しむことはない、ということです。
- 「学者と役者は貧乏」は、学者は、難しい理屈を説くことは得意だが、金儲けはだめで、くらしは貧しい。役者は、表向きは派手だが、実は借金だらけで貧しい。なんて意味のことわざになります。
- 「死んでの長者より生きての貧乏」は、死んだ後で長者になるより、貧乏でもいいから生きている方が良い、ということです。
- 貧乏にならないように、戒めたことわざもあります。
- 「酒と朝寝は貧乏の近道」は、酒に溺れて朝寝をし、仕事をなまけていれば、またたくまに貧乏になってしまう、ということです。
- また、「金持ち」が入ったことわざも紹介しますね。
- 「金持ち小銭に困る」は、金持ちは多くの財産があるのに、かえって普段使う小さな額のお金に不自由している。
- 「金持ち喧嘩せず」は、喧嘩をしても得をすることは何もないので、金持ちは利益になることばかり考え、不利益になることは決してしないことのたとえです。
- お金に関わることわざを紹介しました。
- 今回の「貧乏暇なし」は、今後、使わなくなるように思っています。
- ベーシックインカムの世の中になり、生活していける最低の賃金は世界が一人一人に支払うようになると思っているからです。人類はいつか「お金の貧乏人」をなくすはずです。
- もう少し時間がかかると思いますが・・・。
- あらせんも含め、私たちは時間を売っている働き方が基本です。だから稼ごうと思えば、簡単なのが時間を売ることです。だから暇がなくなっちゃう。
- 大切なことは、時給を上げる工夫や、自分の商品を作って売れるようになれば、暇ができるんじゃないかな?なんて思っている今日この頃です。
使い方
- 誠二くん、最近大変そうね。
- そうやねん。このところ、貧乏暇なしで、朝早くから夜遅くまで働きどおしやねん。大変やわ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社