株を守りて兎を待つ 今日から使えることわざ講座 No.207
「株を守りて兎を待つ」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
かぶをまもりて うさぎをまつ
ズバリの意味
古い習慣にこだわって、進歩のないこと。融通がきかないこと。
あらせんより
- 宋の国に一人の農夫がいました。毎日朝から晩まで畑に出て、くわをふるい、畑仕事に追われていました。
- ある日、いつものように農夫が、畑でくわをふるっていると、草むらから一匹の兎が飛び出してきて、畑の中にあった切り株にぶつかり、首の骨をおって死んでしまいました。
- 「しめた!」
- 農夫は大喜びで兎をひろいあげました。肉は食料になりますし、皮は毛皮屋さんに売れますしね。
- 「運が向いてきたぞ。もうつらい畑仕事なんかおさらばや。兎が切り株にぶつかるのを待っていればええんや」
- 次の日から農夫は、くわを捨てて、切り株のそばに座り込んで、兎が飛び出してくるのを待ちました。
- しかし、いくら待っても、兎はやってきません。
- それでも農夫は、あきらめきれず、来る日も来る日も、切り株のそばで兎を待ち続け、国中の笑い者になったそうです。
- こんな話が元になり、「株を守りて兎を待つ」という故事成語ができたんですね。
- いつまでも古い習慣や経験にこだわって、進歩がないことを「株を守りて兎を待つ」というようになりました。
- あらせんの同級生にも、古い習慣や経験にこだわってしまい、時代の変化を受け入れようとしない人たちはたくさんいます。
- あらせんは、常に新しい考えや製品を試したいという欲求が強いです。変化、変化することが大好きです。この故事成語とは対局の考えなのかなと思います。
- 変化した方が面白いと思うんですけどね。
使い方
- おじさん、どうしてスマホを使わないの?
- よくわからないものは、使いたくないのじゃー。
- おじさん、株を守りて兎を待つようなことをしていると、今の時代、あっという間に取り残されてしまいますよ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社