箸にも棒にもかからない 今日から使えることわざ講座 No.171
「箸にも棒にもかからない」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
はしにもぼうにもかからない
ズバリの意味
あまりにひどすぎてどうにも取り扱いようのないたとえ。
豆知識
小さな箸にも大きな棒にも引っかからない意味から。
似たことわざ
- (日本)
- 縄にも杓子にもかからぬ
- (外国)
- 猿の尾は杖にも武器にもならぬ(ネパール)
- 学芸では落第生、武芸ではへなちょこ兵士(台湾)
- 一緒にたどり着く陸地はない(オランダ)
- 曲がった錐(韓国)
あらせんより
- 小さな細い箸でも、大きな太い棒でも捕まえられなくて、どうにもできないこと。あまりにお粗末で、手がつけられないこと。また、なんの取り柄のない人間のことをいいます。
- 「箸」は、日本に古くからある食事の道具です。私たちが食事する時にとても必要なものです。
- 箸がつくことわざは多いです。
- 「箸の上げ下ろし」は、細かい一つ一つの動作にも、くちやかましく注意することです。
- 「箸の転んだのもおかしい」は、若い娘がつまらないことにも、よく笑うことです。
- 「亭主と箸は強い方がよい」は、箸はしっかりして折れないのが良くて、結婚するなら頼りになる人が良いということです。
- 「箸に当たり棒に当たる」は、八つ当たりすること、怒って当たり散らすことをいいます。
- 食事の時の箸って、いつ頃から使われるようになったんでしょうか。
- 日本の古代の箸は、今ある2本の箸とは違って、竹などで作った長い一本の物でした。
- 真ん中から折り曲げて使い、ピンセットのような形をしていました。それで食べ物をはさんでとって、口に運んでいたんです。
- その形は、ちょうど鳥の「くちばし」みたいです。鳥のくちばしのことを「嘴」ともいうから「はし」って名前がつきました。
- もう一つの説は、一本の箸は真ん中で折り曲げ、その端と端を合わせて食べ物をとります。そこから「箸」になったといわれています。
- 日本人が日本の箸を使い出したのは、7世紀ごろです。
- 中国から伝わってきました。奈良の正倉院には、そのころの金と銀でできた箸が残されています。
- そして平城京の跡からは、短いヒノキの箸がたくさん発掘されているんです。奈良時代の人々は、木の箸を普通に使っていました。便利な「割り箸」が作られたのは、ずっと後の江戸時代です。お箸の豆知識でした。
- あらせんの昔を振り返ると、まさにあらせんは、箸にも棒にもかからない人物でした。最悪でしたね。
- でもあらせんがラッキーだったのは、友人や先輩、恩師との出会ったことですね。その方々のおかげで生き方を転換できて今、少しはましな生き方ができているんです。良い出会いは財産です。
- 良い出会いをするための近道はあるのか。あります。挑戦を始めることです。そうすれば挑戦している人に出会う。そんな風に思います。
使い方
- 亮介の家に居候がいるって聞いたけど・・・。
- そうなんや。仕事はしないし、そのうえ平気でうそをつくし、もう、箸にも棒にもかからない人なんや・・・。
- そうなのよ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社