一寸の虫にも五分の魂 今日から使えることわざ講座 No.75
「一寸の虫にも五分の魂」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
いっすんのむしにも ごぶのたましい
ズバリの意味
どんなに小さくて弱いものにも、それぞれ意地や考えがあるということ。だからどんな相手でもばかにしてはいけないということ。
ことわざの由来
小さい虫にも、体の半分の大きさの魂があるということから。
似たことわざ
(日本のことわざ)
- 小糠にも根性
- 痩せ腕にも骨
- 窮鼠猫を咬む
(外国のことわざ)
- 虫でも踏みつければ向かってくる(英語)
- 虫も踏まれれば身をよじる(ドイツ)
- それぞれの雀は心持っている(スペイン・メキシコ)
- 蟻は小さくても山を削る(モンゴル)
あらせんより
- 小さいから、弱そうだからってバカにしてはいけません。
- 小さくたって意地があります。立派に感情を持っているんです。
- あなたも幼い頃は、大人に何かと手加減してもらっていたかもしれないけど、だんだんそれに腹が立つようになったんじゃありませんか。
- 互角に戦えるようになってきたら、あなどらないでほしい!という気持ちになりますよね。
- 一寸とは長さの単位で、約3cm。五分とはその半分です。
- 小さな虫にも、体の大きさの半分ほどもたましい(気力、根性などのこと)があると言っているのです。
- 小さいものを応援してくれることわざになります。
- 私は教師として、小さい子にも一人の人間として、振る舞うようにしてきました。恩師の影響だと思います。一年生を担任した時にも、6年生を担任した時にも同じように振る舞うようにしてきました。子ども扱いしないようにしてきました。
使い方
- 勇輔くん、あんなに体が大きい人と柔道をするの?大丈夫?
- 智子ちゃん、小さくたって、やる気は十分や。一寸の虫にも五分の魂やで。頑張るで!!
- ちゃんちゃん
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弟と腕相撲したら、楽勝だと思っていたが負けてしまった。#一寸の虫にも五分の魂 で、あなどってはいけなかった。
— 荒井 隆一(あらせん) (@PassionArasen) December 15, 2021
【意味】どんなに小さくて弱いものにも、それぞれ意地や考えがあるということ。だからどんな相手でもばかにしてはいけないということ。#ことわざ #諺 #教養 #今日の積み上げ
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店