Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

先ず隗より始めよ 今日から使えることわざ講座 No.238

今日から使えることわざ講座

「先ず隗より始めよ」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。

読み方

まずかいよりはじめよ

ズバリの意味

ものごとを行うには、まず手近なところから始めなさいということ。また、言い出した人から始めなさいということ。

あらせんより

  • 「先ず隗より始めよ」とは故事成語です。昔の話がもとになってできた言葉です。その元になった話を紹介します。
  • 中国の戦国時代の話です。他国との戦いで国土が荒れ果てた燕の王様は、優秀な人たちを集めて国を立て直したいと考えていました。
  • それを聞いた相談役の隗は、王様につぎのように話しました。
  • 「優秀な人を集めたいなら、まず、私のようなつまらない人間をひいきにしなさい。そうすれば、そのうわさを聞いて、私よりずっと優秀な人が集まってくるでしょう」
  • その話を聞いた王様は、その通りにしたんです。そうすると、つぎからつぎへと人材が集まり、国が復興したのです。
  • 以上、「先ず隗より始めよ」のことばは、こんな話がもとになってできたのです。
  • この「先ず隗より始めよ」には、「まずは自分が先頭に立って動け」という意味もあります。言い出しっぺがやる、アイデアを出した人が進んでやるということなんです。

使い方

  • 長谷川さん、これからどうする?
  • そうやな。うまくいくかどうかわからないけど、先ず隗より始めよというから、言い出した私からやってみるよ。
  • ちゃんちゃん

 

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【参考文献】

・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社

・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム

・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研

・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社

・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社

・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店

・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社

・こども故事成語 齋藤孝 草思社