行動すれば運がつく
「自分には運がない」という人は、「目の前の損得が大切」という生き方になっていませんか?
先日、私は次のようなツイートをしました。
そうなんです。京都大学大学院教授の藤井聡氏の研究結果から、「運がいい人の特徴」は、「よりたくさんの人や、より遠い未来のことに配慮できる人」ということが明らかになっているんです。
今回は、行動しようかどうかと悩んでいる方へ、京都大学大学院の藤井聡教授による「運がいい人の特徴について」の研究を紹介します。
人や社会のために活動すれば、自分の運がよくなることを証明する研究です。
仕事でもプライベートでも、なぜかいつもトントン拍子に進む人がいます。その一方で、運に見放されたように何事もうまくいかない人がいます。なぜなのでしょう。その理由は、藤井教授が提唱する「認知的焦点化理論」で解き明かすことができます。
人は心の奥底で何に焦点を当てているのか、そこに着目した研究です。
「認知的焦点化理論」では、
・どのくらい遠くの他人まで配慮できるか
・どのくらい遠くの未来まで配慮できるか
を「配慮範囲」という尺度で表します。
グラフをご覧ください。
ヨコ軸は関係軸です。
自分を原点にして、家族→恋人→友人→知人→他人……と、右へ行くほど心理的な距離が遠くなります。
タテ軸は時間軸です。
物事を対処するうえで、いろいろ想像して思いを募らせる時間的範囲のことです。
現在→数日先→自分の将来→子どもの将来→社会の将来……と、上にいくほど時間的な距離が遠くなります。
例えば、目の前にある自分の損得のみに心の焦点を合わせている人は、ヨコ軸、タテ軸とも目盛りが限りなくゼロに近づきます。つまり配慮範囲が狭い人です。
逆に、他人や遠い将来のことまで思いを募らせることができれば、配慮範囲が広い人ということになります。
藤井教授の研究によると、配慮範囲の狭い人は、ある程度は効率よく成果をあげられます。しかし、目先のことにとらわれ協力的な人間関係を構築できないために、総合的にみると損失が多い人生になるそうです。
一方、配慮範囲の広い人は、協力的な人間関係を築くことができるので、自分の周囲にネットワークを作ることができます。つまり、周囲の人たちがその人を助けてくれるのです。
その状況を周りから見ると、「運が良い人」のように見えてしまうわけです。
運が良くなる人の特徴は、よりたくさんの人や、より遠い未来のことまで配慮できる人。藤井教授が導き出した研究結果は、人が生きていく上で大切なことを教えてくれているようです。
人や社会の未来のための行動を始めてみませんか? やがて自分に運がついていることを実感できるでしょう。
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