月と鼈 今日から使えることわざ講座 No.168
「月と鼈」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
つきとすっぽん
ズバリの意味
比較できないほどいちじるしい差があることのたとえ。
似たことわざ
- (日本)
- 天とう様と鼈
- 雲泥の差
- 天地の差
- 提灯に釣り鐘
- (外国)
- 天地の差(モンゴル・中国)
- 昼と夜ほどの違い(ドイツ)
- 水と油のように(メキシコ)
- 水と火のよう(フランス)
あらせんより
- 月と鼈は、同じ丸い形をしているけど、まったく違うものですよね。
- 鼈は池や川に住んでいる亀の一種です。月は夜空で輝いている惑星。
- 月は宇宙にあって、鼈は池の泥水の中にいます。
- そこから二つのものは、比較にならないほどかけ離れている、というたとえです。
- この二つを比べてのは、鼈の甲羅が六角ではなく、丸い形をしているからと言われています。
- 関西地方では、昔から鼈のことを「マル」って呼んでいたようです。
- このことわざは、もとは「月と朱盆」といったものが、いつの間にか「月と鼈」になったという説があります。
- 「朱盆」というのは、赤い色のお盆のことです。その朱盆より鼈の方が、月との取り合わせが面白い。それでいつの間にか、人々との間に「月と鼈」となって広まったのではないかと言われています。
- ところで、みなさん、鼈というカメを見たことありますか。
- 水の中、土の上の両方で生活できる生き物で、岸辺の土の中に卵をうみます。
- 鼈の名前のいわれは、鳴き声がスポンスポンと聞こえるところからきたとか、水の中に飛び込んだ時に、スッポンと音がしたからとかいわれています。またポルトガル語からきたという説もあります。
- 鼈は、魚、えび、貝、昆虫などを食べて生活しています。あごがとても強くて、かまれるととても危険です。
- あらせんは、今、YouTuberであり、書家であり、心理士でありますが、結果を出している人と比べるとまさに「月と鼈」。
- 今は鼈ですが、いつの日か、月になれるよう日々、コツコツがんばっています。みなさん、ともにがんばりましょう!!
使い方
- のぞみお姉ちゃん、勇輔って、水泳の天才よね。
- かなえ、とはいっても、オリンピック選手の中尾くんと比べたら、月と鼈やわ。差がありすぎるよ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社