一文惜しみの百知らず 今日から使えることわざ講座 No.184
「一文惜しみの百知らず」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
いちもんおしみのひゃくしらず
ズバリの意味
目先のわずかな金を惜しみ、後で大損をする愚行のたとえ。
似たことわざ
- (日本)
- 一文惜しみの百損
- 安物買いの銭失い
- (外国)
- 一文を惜しんで百両を失う(韓国)
- 惜しむ者は失う(ドイツ)
- 山の鹿をみて乗っていた牛を捨てる(モンゴル)
- わずかな塩を惜しんで水牛一頭台無しにする(インドネシア)
あらせんより
- わずかなお金を惜しむと、後で大きな損をすることに気づかないこと。
- また、わずかなお金を出すのを惜しんだために、かえって大きな損をすることをいいます。
- 昔も今も、そんな人が多いっていうことでしょうか。
- 一文は、江戸時代から使われていたお金の単位で、穴あき銭一枚のことです。
- 明治時代になってからは、十枚で一銭とされました。
- また、一文は、ごくわずかのお金のことも意味します。「一文無し」は、お金を全く持っていないことや、とても貧乏なことをあらわします。
- 「一文にもならない」は、なんの利益にもならない、無駄な骨折りのことになります。
- 韓国のことわざ、「瓦一枚を惜しんで大梁を腐らす」は、屋根にふく瓦を一枚けちったために、そこから雨水が入った。そして、家の柱を支える大事な梁を腐らせ、その結果、家全体をだめにしてしまった、という意味になります。
- あらせんは、高いお金を出して良いものを買って、何十年も大切に使うようにしています。
使い方
- わちゃ・・・。最悪や。
- どうしたん?
- 肥料代をケチってしもうたから、害虫がついてしもた。まさに一文惜しみの百知らずや。庭木が全滅してしまったわ。トホホ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社