この記事の3行まとめ
- いじめられている子の多くは、親に心配をかけまいとして、自分からは話しません。
- 体調、持ち物、お金、スマホ、言葉や表情の変化に、SOSのサインが表れます。
- サインに気づいたら、問い詰めずに「何かあった?」と、話せるきっかけをつくります。
いじめられている子の多くは、なかなか親に打ち明けません。「親に心配をかけたくない」「いじめられているのが恥ずかしい」「言ったら、もっとひどくなるかもしれない」。いじめられている子は、やさしく、誇り高い子が多いのです。
だからこそ、言葉にならない「助けて」に、大人が気づく必要があります。家庭で気づけるサインを、チェックリストにまとめました。
家庭で気づけるSOSサイン20
体と生活の変化
- 朝になると、おなかや頭が痛いと言う
- 日曜の夜や連休明けに、元気がなくなる
- 眠れない、夜中に目を覚ます、悪い夢を見る
- 食欲が落ちた、または急に食べすぎるようになった
- 体にあざや傷があるのに、理由をはっきり言わない
持ち物とお金の変化
- 持ち物や服がよく汚れる、破れる、なくなる
- 教科書やノートに落書きがある
- 小づかいの減り方が早い、お金をほしがる
- 家のお金や物がなくなる
学校への態度の変化
- 学校の話をしなくなった、友だちの名前が出なくなった
- 登校の時間がぎりぎりになる、遠回りして帰る
- 学校に行きたくない、休みたいと言う
- 成績が急に下がった
スマホ・ネットの変化
- スマホの通知を気にしてびくびくする
- スマホを見たあと、表情が暗くなる
- 急にSNSのアカウントを消した、またはスマホを見せたがらない
言葉と表情の変化
- 「どうせ自分なんか」「消えたい」など、自分を責める言葉が増えた
- イライラして、きょうだいや物に当たる
- 好きだったことに興味を示さなくなった
- 笑顔が減り、ぼんやりしていることが多い
ひとつ当てはまったからといって、必ずいじめがあるとは限りません。けれども、いくつかが重なっている、急に変わった、という場合は注意が必要です。
気づいたときの声のかけ方
サインに気づいても、「いじめられているの?」といきなり問い詰めると、子どもは心を閉ざしてしまうことがあります。
- 「最近、元気がないように見えるけど、何かあった?」と、様子を見て気づいたことをそのまま伝える
- 車での送り迎えや寝る前など、横並びで話せる時間を使う
- すぐに話さなくても、「いつでも聞くからね」と伝えて待つ
いじめられていると打ち明けてくれたら、まずは「話してくれてありがとう」と受け止めてください。そこからの24時間の動き方は、「いじめられている」と打ち明けられたら。保護者がすべき最初の24時間にまとめています。
「消えたい」と口にしたら
「消えたい」「いなくなりたい」などの言葉が出たときは、決して聞き流さず、その日のうちに専門の窓口に相談してください。24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)は、保護者からの相談も受け付けています。ほかの窓口は相談窓口一覧にまとめています。
このチェックリストは、冷蔵庫に貼るなどして、ときどき見返していただければと思います。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第1・1節、文部科学大臣決定「いじめの防止等のための基本的な方針」(平成29年改定)
