漁夫の利
ことわざ

ぎょふのり

漁夫の利(ぎょふのり)の意味・由来・使い方|例文と似たことわざ【小学生にもわかる】

ズバリの意味当事者が争っている間に、関係のない人が入り込んで利益を横取りすること。
あらせん(荒井隆一)ことわざの達人 あらせん(小学校校長) 更新
この記事の目次
  1. 早見表
  2. 意味
  3. 由来
  4. あらせんより
  5. 使い方と例文
  6. 似たことわざ
  7. 英語では?
  8. テストに出るポイント
  9. 確認クイズ
  10. 動画で覚えよう
  11. あわせて読みたい

「漁夫の利」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。

この記事でわかること(早見表)

読み方ぎょふのり
ズバリの意味当事者が争っている間に、関係のない人が入り込んで利益を横取りすること。
似た意味鳶に油揚げをさらわれる
反対・対照の言葉―
英語ではTwo dogs fight for a bone, and a third runs away with it.

「漁夫の利」の意味

当事者が争っている間に、関係のない人が入り込んで利益を横取りすること。

「漁夫の利」の由来

中国の歴史書『戦国策(せんごくさく)』にある話です。しぎ(鳥)がはまぐりの身を食べようとしたら、はまぐりが貝がらを閉じて、しぎのくちばしをはさみました。

どちらもゆずらずにあらそっている間に、通りかかった漁師(漁夫)が、両方ともつかまえてしまった、という話から生まれた言葉です。

英語例:Two dogs fight for a bone and the third runs away with it. (二匹の犬が一本の骨を取ろうと争い、3番目の犬がそれを持って逃げる)

あらせんより

あらせん(荒井隆一)
あらせん小学校校長・ことわざの達人

漁夫の利には、こんな由来があります。「戦国策」という本に載っています。

今から2千年以上前、中国ではさまざまな国が争っていました。なかでも秦は強国としてほかの国に恐れられていました。

その頃、趙が燕を攻めようとしていました。

そこで燕の王は、蘇代という者に、趙の王を(燕を攻めないように)説得させることにしたんです。

蘇代は趙の王に会うとこんな話をしました。

「あるとき、しぎがはまぐりの肉をくちばしで挟むと、はまぐりは貝殻を閉じてしぎのくちばしを挟んだ。両者が互いに争っていると、通りかかった漁師が両方とも捕えてしまった」

蘇代はここまで話すと口調を改めてさらに言います。

「今、燕と趙が戦えば、国土は荒れ、人々は疲れ果ててしまいます。そこへ、秦がせめてきたら、燕と趙もひとたまりもありません。どうか、お考え直しください」

これを聞いた趙の王は、なるほどと思って、燕を攻めるのをやめたといいます。

こんな話が由来です。蘇代って賢いですね。

使い方と例文

ショートコントで使い方をチェック

のぞみお姉ちゃん、今度が私がプリンを食べる番じゃなかった?

かなえ、本当に忘れん坊やな。この前はかなえが食べてたやん。

えっ!プリンがなくなってる!!きっと、たまえが食べたんやわ。まさに漁夫の利やわ。

ちゃんちゃん

例文

  • 兄と姉がケーキの取り合いをしているすきに、弟が食べてしまった。漁夫の利だ。
  • 二つのチームがあらそっている間に、三位のチームが優勝した。まさに漁夫の利だ。

似た意味のことわざ・反対の意味のことわざ

似た意味

  • 鳶に油揚げをさらわれる大事なものを、横から不意にうばわれること。

英語ではなんていう?

  • Two dogs fight for a bone, and a third runs away with it.(二匹の犬が骨をあらそい、三匹目が持っていく)

中学受験・テストに出るポイント

  • 「漁夫」は漁師のことです。「漁父の利」とも書きます。
  • 「鳶に油揚げをさらわれる」と似た場面で使います。

確認クイズ

「漁夫の利」の話で、あらそっていたのは?

  • ア しぎとはまぐり
  • イ 犬とさる
  • ウ とらと竜
答えを見る

答えは「ア しぎとはまぐり」。あらそっている間に、二つとも漁師につかまってしまう話です。

動画で覚えよう

「今日から使えることわざ講座」では、ことわざをショートコントで解説しています。

あわせて読みたい

【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社

ことわざ 目次(五十音順)を見る →

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事長、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

プロフィールを読む →

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です