牛耳る 今日から使えることわざ講座 No.212
「牛耳る」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
ぎゅうじる
ズバリの意味
団体や集団などを、自分の思い通りに動かすこと。「牛耳を執る」ともいう。
あらせんより
- 古代の中国では、諸侯(日本では大名にあたる人のこと)が同盟を結ぶとき、牛の左耳を切り裂き、その血を順番にすすりあって協力を誓い合う儀式を行っていました。
- この時に、牛の耳を切る役目をになったのは、同盟のリーダーだったのです。
- そこから、同盟のリーダーになるという意味の「牛耳を執る」という言葉が生まれ、その言葉がさらに変化して、「牛耳る」という動詞になったと言われています。
- 現在ではこの「牛耳る」が一般的に使われていますよね。
- 牛耳るって、あまり良いイメージでは使われていませんが、こんな由来があったんですね。
使い方
- 中山代表、おはようございます。
- 勇輔くん、おはよう。君の成長は目を見張るものがあるよ。君は将来、我が党を牛耳る立場になるかもしれないね。期待しているよ。
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・深谷圭助先生のまんが国語事典 まんがことわざ事典 金の星社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店
・わざわざことわざ事典 国松俊英 童心社