いじめがよく起こる月
いじめの認知件数が集中している月があるのをご存知でしょうか?
平成21年に発表された群馬県教育委員会の調査結果によると、5〜6月、10月〜11月に多発しています。これは長期休暇が終わり、人間関係が固定化されてくる時期と言えるかもしれません。
脳科学者の中野信子さんは、著書「ヒトは『いじめ』をやめられない」の中で興味深い主張をされています。
「5月から6月、10月から11月というのは、日照時間が変わる時期にあたるので、セロトニンの合成がうまくできず、分泌液も減り、その結果、不安が強まり、『うつ状態』を経験する人が散見される季節なのです。『安心ホルモン』のセロトニンの不足を招くだけでなく、暴力性を高め、過激なギャンブルにはまるなど、悪い結果になることを承知しつつも、それを止められない『衝動性障害』を招くことがわかっています」
つまり、この時期は日照時間が変化するためセロトニンの分泌量が減少し、自分の心や気分の変化に対してとても敏感になりやすい、というのです。
いじめの認知件数が集中している月を知っていれば、この時期に対策を仕込むこともできます。いじめの未然防止や早期発見につながる取り組みを考えてみてはいかがでしょうか。