実るほど頭をたれる稲穂かな 今日から使えることわざ講座 No.65
「実るほど頭をたれる稲穂かな」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
読み方
みのるほどこうべをたれるいなほかな
ズバリの意味
本当に優れた人は、威張らずに控えめであるということのたとえ。
ことわざの由来
稲の穂が、実るほど重くなり、たれ下がる様子から人が頭を下げていることにたとえた。
似たことわざ
(日本のことわざ)
- 能ある鷹は爪隠す
- 能ある猫は爪隠す
- 獅子人をかむに牙をあらわさず
(外国のことわざ)
- 最も深い河の流れは最も静かである(ラテン語)
- 知恵を持つ人は慎み深く、大河は穏やか(モンゴル)
- 実力ある者は姿をおおやけにしない(中国)
- 猫は爪を隠す(韓国)
あらせんより
- 立派な人は、偉くなって周りから「すごい」と言われるほど、威張らずに謙虚な姿勢になるものです。「皆さんのおかげです」と言って、控えめにしています。
- 「俺様は偉いんだ!」とふんぞりかえっている人とは正反対です。
- 私もこれまでにたくさんの一流の方に出会ったことはありますが、皆さん、謙虚でびっくりさせられます。
- しょうもない人ほど、偉そうでした。
- 稲の穂は、しっかりとした実ができるほどに重くなって垂れ下がります。これを人間にたとえているんですね。
使い方
- 「勇輔さん、おはようございます。気をつけて行ってきてください!」
- 「おじさん、おはようございます。行ってきます」
(数秒後)
- 「勇輔、勇輔、さっきのおじさんさ、大会社の社長さんなんだって。実るほど頭を垂れる稲穂かな、で、全然威張らないで謙虚で尊敬できるよなぁ」
- ちゃんちゃん
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
・世界のことわざ比較辞典 日本ことわざ文化学会 岩波書店