Arasenblog Witten by Ryuichi Arai

いじめの相談 人・機関を8つ紹介

いじめ

 学校や教師は、昔のような生ぬるい対応では許されなくなったのです。だから安心して「助けて」と叫びましょう。学校が動き出します。

 ここで、助けを求めるべき人や機関を8つ紹介します。

①教師

 あとで詳しく説明しますが、学校には「いじめ対策組織」の先生がいます。基本的にはその先生に相談すれば対応してくれます。もちろん、担任の先生をはじめ、話しやすい先生でもかまいません。相談した先生から「いじめ対策組織」に報告され、組織的に対応してくれます。

②家族

 「家族に心配かけたくないから言いたくない」と思っている人は多いでしょう。心やさしい人です。気持ちはわかります。でも違います。いじめはあなたの生命力を奪う恐ろしいものです。あなたの苦しみ、悲しみを、家族が望んでいるはずがありません。家族はあなたのSOSを待っています。

③友達

 もし親身になって話を聞いてくれる友達がいれば、相談してみてください。信頼できる友達は心の支えとなります。親身になって話を聞いてくれただけで「生きる力」がわいてきます。前に進む勇気と希望が持てるでしょう。

④スクールカウンセラー

 スクールカウンセラーとは、心の専門家です。中学校区に一人以上配置されているのが一般的です。「なぜ、心が傷ついているのか」「傷ついた心をどうすれば癒すことができるか」など、あなたに的確なアドバイスをしてくれます。いじめ以外にも、家族や友達関係で困っていること、自分の性格面や勉強面で心配なことなど、何でも話してみてください。きっと心の葛藤が整理され、勇気ある一歩を踏み出す力を与えてくれるでしょう。まずは学校の先生に「スクールカウンセラーの先生と話がしたい」とお願いしてみてください。対話できる機会を作ってくれます。

⑤いじめ相談機関(いじめ相談電話・メール・SNS)

 さまざまな団体が、いじめで傷ついている人を守るために相談窓口を開設しています。

 ・子どもSOSダイヤル(24時間受付 文部科学省が設置)0120-0-78310

 ・子どもの人権110番(法務省が設置) 0120-007-110

 ・都道府県警察の少年相談窓口(警察庁のホームページで確認できます)

 ・児童相談所全国共通ダイヤル(厚生労働省)189

 ・一般社団法人日本いのちの電話連盟 0120-783-556

 ・「インターネット人権相談受付窓口」で検索してください。メールで相談できます。

 この他にも地域ごとにたくさんの相談窓口が用意されています。電話やメール、SNSで連絡すれば、相談員があなたの悩みを真剣に聞いてくれます。勇気を出して電話してみてください。

⑥人権擁護委員

 人権擁護委員とは、人権相談を受けてくれる人のことです。いじめは人権侵害行為なので、委員の人が問題解決のお手伝いをしてくれます。相談する方法はいろいろありますが、パソコンで「人権擁護委員 ○○県」と検索すれば、「人権相談ダイヤル」などの連絡先が出てくるので、そこに電話すれば大丈夫です。

 また、学校から「SOSミニレター」が配られていませんか? これは人権についての相談ができる手紙で、郵便ポストに投函する方法で相談ができます。時間はかかりますが、かならず返信されます。

⑦教育委員会

 教育委員会には生徒指導を担当する指導主事がいます。また相談員が配置されているところもあります。親身になって相談を聞いてくれるでしょう。

 しかし一点だけ注意が必要です。教育委員会への相談は、権力を使って学校を動かすことになります。学校を飛び越えて、教育委員会に相談すれば、学校はあなたに対して悪い印象を持つかもしれません。助けを求める順番としては、まずは教師やスクールカウンセラー、それでも解決しなければ教育委員会と進めるべきです。

⑧警察

 いじめは犯罪であり、命にかかわる行為です。家族と相談した上で、警察に連絡あるいは被害届を出すことも有効です。

 しかしこの手法にも注意が必要です。被害届を出せば、時間をかけていじめっ子と戦わなくてはなりません。つまりいじめっ子との闘争に大きな労力を費やすことになるのです。  私の考えは「いじめっ子は相手にするな」です。いじめっ子よりも一段上のステージに登ること。そこに力を費やしましょう。圧倒的な勝利の人生が歩めます。