この記事の3行まとめ
- 相談できる相手は、学校の中にも外にもたくさんいます。
- まずは、学校の先生か家族のうち、話しやすい人を選びましょう。
- それでも止まらないときは、学校の外の窓口や教育委員会、警察へと広げていきます。
前の記事で、「いじめはガマンしなくていい」「まずはだれかに助けてと言おう」とお話ししました。でも、「だれに言えばいいのかわからない」という人も多いと思います。
この記事では、あなたが相談できる8つの相手と、それぞれの特ちょうを紹介します。自分に合いそうな相手を、ひとりだけ選んでみてください。
学校の中で相談できる人
① 学校の先生
いじめを止める力をいちばん持っているのは、学校の先生です。担任の先生でも、保健室の先生でも、部活の先生でも、話しやすい先生ならだれでもかまいません。
どの学校にも、いじめ対策のチームがあります。あなたがどの先生に話しても、その先生からチームに伝わり、何人もの先生が力を合わせてあなたを守ります。「担任の先生には言いにくい」という人は、別の先生を選んで大丈夫です。
② スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、心の専門家です。「どうして心がこんなに苦しいのか」「どうすれば少し楽になれるのか」を、一緒に考えてくれます。いじめのことだけでなく、家族や友だちのこと、勉強のことなど、何でも話してかまいません。
会いたいときは、先生に「スクールカウンセラーの先生と話がしたいです」と伝えてください。話す時間をつくってくれます。
③ 信頼できる友だち
親身になって話を聞いてくれる友だちがいれば、話してみてください。だれかが自分の味方でいてくれる。それだけで、前に進む力がわいてきます。友だちに話したあとは、その友だちと一緒に先生に伝えにいくのもよい方法です。
家で相談できる人
④ 家族
「家族に心配をかけたくない」。そう思うあなたは、とてもやさしい人です。でも、あなたがひとりで苦しんでいることを、家族が望んでいるはずがありません。家族は、あなたの「助けて」を待っています。
お父さん、お母さんに言いにくいときは、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだいなど、話しやすい人でかまいません。
学校の外で相談できるところ
⑤ 電話・LINE・メールの相談窓口
学校や家族に言いにくいときは、学校の外の窓口に相談できます。名前を言わなくても大丈夫なところがほとんどです。夜中でもつながる「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)や、LINEで相談できる窓口もあります。くわしくは相談窓口一覧を見てください。
⑥ 人権擁護委員(こどもの人権110番)
いじめは、人の心や体を傷つける「人権侵害」です。法務省には、子どもの人権を守るための相談窓口があり、人権擁護委員という人たちが相談にのってくれます。学校で配られる「こどもの人権SOSミニレター」という手紙をポストに入れて相談することもできます。返事には少し時間がかかりますが、必ず届きます。
⑦ 教育委員会
教育委員会は、地域の学校をまとめている役所です。いじめにくわしい先生や相談員がいます。学校に相談してもいじめが止まらないときは、家族と一緒に教育委員会に相談してみてください。教育委員会から学校に、きちんと対応するよう伝えてくれます。
⑧ 警察
殴られた、お金を取られた、ネットにひどい写真をのせられた。そんないじめは、犯罪にあたることがあります。家族と相談したうえで、警察の少年相談窓口に連絡してください。あなたの安全を守ることが、何よりも大切です。
どの順番で相談すればいい?
| あなたの今の気持ち | おすすめの相談先 |
|---|---|
| まずはだれかに聞いてほしい | 話しやすい先生、家族、信頼できる友だち |
| 学校の人には知られたくない | 電話・LINE・メールの相談窓口 |
| 心がとても苦しい | スクールカウンセラー、24時間子供SOSダイヤル |
| 学校に言ったのに止まらない | 家族と一緒に、教育委員会やこどもの人権110番へ |
| 殴られた、お金を取られた | 家族と一緒に、すぐに警察へ |
相談するときは、「いつ、どこで、だれに、何をされたか」のメモがあると、相手にすぐ伝わります。メモや証拠の残し方は、次の記事でくわしく紹介します。
だれを選んでも、まちがいではありません。大切なのは、ひとりで抱えこまないこと。今日、ひとりだけでいいので、あなたの「助けて」を届けてみてください。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第1・3節、法務省「こどもの人権110番」、文部科学省「子供のSOSの相談窓口」
