この記事の3行まとめ
- 相談するときは「記録」と「証拠」があると、大人がすぐに動けます。
- 記録は「いつ・どこで・だれに・何をされたか・どう感じたか」の5つを書きます。
- ネットのいじめは、消される前にスクリーンショットで残しましょう。
「先生に話したいけど、うまく説明できるかな」。そう思って、相談をためらっている人もいると思います。
だいじょうぶです。この記事で紹介する「記録」と「証拠」があれば、話すのが苦手な人でも、あなたに起きたことを正しく伝えられます。
どうして記録が大切なの?
「えっと、いつだったか忘れたけど、こんなことをされて……」。これでは、聞いた大人も、何があったのかを確かめるのがむずかしくなります。
反対に、「10月14日の昼休み、教室で、AさんとBさんに筆箱をかくされた」と伝えられれば、先生はすぐに、だれに話を聞けばいいのかがわかります。記録は、あなたを助けてくれる仲間をふやすための道具です。
いやなことを書きのこすのは、つらい作業かもしれません。でも、それはいじめを止めるための、りっぱな行動です。
記録ノートに書く5つのこと
ノートでも、メモ帳でも、スマホのメモでもかまいません。1回のできごとごとに、次の5つを書きます。
| 書くこと | 書きかたの例 |
|---|---|
| いつ | 10月14日(火)昼休み |
| どこで | 教室、ろうか、登下校の道、LINEのグループ など |
| だれに | Aさん、Bさん(見ていた人がいれば、その人の名前も) |
| 何をされたか | 筆箱をかくされた。「どうせ見つからないよ」と言われた |
| どう感じたか | とてもかなしかった。午後の授業に集中できなかった |
ぜんぶ書けなくても、だいじょうぶです。思い出せることだけを書きましょう。あとから思い出したら、書きたせばいいのです。
証拠ののこし方
「証拠」とは、いじめがあったことを示すものです。
- ひどいことが書かれた手紙やメモは、すてずにふくろに入れて取っておく
- こわされた物、よごされた物も、そのまま取っておく
- けがをしたときは、おうちの人に写真をとってもらう
ネットのいじめは、スクリーンショットで
LINEやSNSの書きこみは、相手が消してしまうことがあります。消される前に、スクリーンショット(画面の写真)で残しましょう。
- 書きこみの文だけでなく、相手の名前(アカウント名)と日にち・時こくがわかるようにとる
- グループの名前や、前後のやりとりもいっしょにとる
- とった画像は、自分のスマホだけでなく、おうちの人にも送っておく
ひどい書きこみを何度も見るのは、心がつかれます。スクリーンショットをとったら、もう見かえさなくてかまいません。おうちの人や先生に、あとをまかせましょう。
記録をもって、だれに話す?
記録ができたら、話しやすい大人に見せてください。担任の先生でも、保健室の先生でも、おうちの人でもかまいません。だれに話せばいいか迷ったら、相談先の選び方を読んでみてください。
学校の人に知られたくないときは、電話やLINEの相談窓口もあります。相談窓口一覧にまとめています。
記録は、あなたが自分を守るためにできる、大切な一歩です。今日から少しずつ書いてみましょう。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第1・4節
