校長の取組

【全校集会】ナイチンゲールから学ぶ「人のためにできること」

あらせん(荒井隆一)あらせん
この記事の目次
  1. ① 体験:看護師さんのあたたかさ
  2. ② 人物の物語:ランプを持って夜の病棟を回った人
  3. ③ ことば:人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる
  4. ④ お知らせ:中学生からの「古着回収」のお願い
  5. ⑤ 3つの行動(案)
  6. 校長として思うこと

2026年8月28日の2学期始業式で、「人のためにできること」について話しました。題材は、「近代看護の母」とよばれるフローレンス・ナイチンゲールです。

① 体験:看護師さんのあたたかさ

風邪をひいたり、けがをしたりして、看護師さんにお世話になったことがある人も多いと思います。きらいな注射のとき、「がんばってね」と励まされてがまんできた経験はありませんか。校長先生も昔、手術をしたときに看護師さんがしてくれたあたたかい真心を、今でも忘れられないと話しました。

② 人物の物語:ランプを持って夜の病棟を回った人

ナイチンゲールは1820年、イタリアのフィレンツェで生まれました(名前の「フローレンス」は、この街の名前にちなむとされます)。とてもあたたかい家庭で育ち、お母さんは貧しい人や病気の人を気にかけていました。ナイチンゲールも、大人になる前から、家族や実家の土地で暮らす人たちの病気の世話をしていました。

当時の病院は、今からは想像できないところでした。あちこちが汚れ、病人の世話は誰もやりたがらない仕事でした。そこでナイチンゲールは、自ら進んで看護の仕事に取り組みます。1854年のクリミア戦争では、38人の女性を連れてトルコの軍病院へ行きました。病棟はとても不潔で、物も足りず、大勢の兵士がいました。それでも負けずに看護を続け、みんながねている夜もランプを持って病棟を回り、眠れない人を励ましました。その姿から、兵士たちは感謝をこめて「ランプを持った貴婦人(レディ)」と呼びました。

誰もやりたがらなかった看護という仕事を、人々から尊敬される仕事へと変えていったのは、「人が喜ぶことをする」という生き方を貫いたからだと、校長先生は話しました。

③ ことば:人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる

校長先生は、「人のために明かりをともせば、自分の前も明るくなる」という昔からの言葉を紹介しました。この言葉は、日蓮の『食物三徳御書』にある「人のために火をともせば、我がまへあきらかなるがごとし」がもとになっています。人が喜ぶことをすれば、自分の心も喜びでいっぱいになります。一番元気になるのは、あなた自身です。

④ お知らせ:中学生からの「古着回収」のお願い

この日の話の最後に、もう一つお知らせがありました。夏休みに、近くの中学校の生徒さんたちが校長先生のところへ大切なお願いに来ました。着る服に困っている人たちへ届けるための、古着の回収です。校長先生は「今日お話しした「人のため」を実践するすばらしい取り組みだ」と感じ、全校のみんなにもご協力を呼びかけました。おとなだけの話ではなく、中学生のお兄さんお姉さんが、すでにこの考えを行動にしているということです。

⑤ 3つの行動(案)

  1. 今日、だれかが喜ぶことを一つする(あいさつ、手伝い、「ありがとう」など)。
  2. 困っている人に気づいたら、「だいじょうぶ?」と声をかける。
  3. 家の人と相談して、自分にできる「人のためのこと」を探してみる。

校長として思うこと

学校の先生たちも、子どもが困っていれば一生けんめい話を聞き、励ますという同じ思いです。2学期、思いやりの心を大切にして生活していきましょう。

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事長、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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