2026年9月の全校集会で、目標に向かってがんばることと「希望」を持ち続けることを話しました。題材は、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領です。
① 体験:「三日ぼうず」でもいい
はりきって目標を立てたのに、三日でとぎれてしまった。そんな人もいるでしょう。でも落ち込むことはありません。たとえ三日でも、がんばったことは確実に自分を前に進めています。また今日から、新しく挑戦すればいいのです。
本当に強い人とは、「たおれない人」ではなく、何度たおれても、そのたびに立ち上がって前へ進む人です。
② 人物の物語:マンデラさんの27年半
1918年、マンデラ少年は南アフリカの小さな村に生まれました。当時の国には、肌の色による「アパルトヘイト」という差別の制度がありました。マンデラさんは弁護士になり、だれもが平等に大切にされる「虹の国」をめざして立ち上がります。しかし46歳で終身刑の判決を受け、27年半、およそ1万日を刑務所で過ごしました。
それでもマンデラさんは、獄中で通信教育の大学の勉強を続け、本を読み続けました。その姿に、見張りの看守でさえ次第に味方になっていきました。1978年、面会に来た娘さんが連れてきた赤ちゃん(お孫さん)には、「ザジウェ(希望)」と名づけました。1990年に解放され、のちに黒人初の大統領になって夢を実現しました。
③ 言葉:転ぶたびに立ち上がる
人生最大の栄光は、一度も転ばないことではなく、転ぶたびに立ち上がることにある。
この言葉は、マンデラさんが1998年にアメリカで演説したときにも使ったと報じられています(ニューヨーク・タイムズ、1998年9月23日)。ただし、言葉そのものはマンデラさんの創作ではありません。確認できる最も古い例は、アイルランドの作家オリバー・ゴールドスミスの1762年の本『世界市民』で、のちに孔子の言葉とも伝えられてきました。そのため「マンデラさんも好んで引用した言葉」と紹介するのが正確です。
④ 3つの行動
- 目標が三日でとぎれたら、「また今日から」と言って、もう一度始める。
- 転んだ(失敗した)ときは、「ここから何を学べたか」を一つ見つける。
- 友だちがつまずいたときは、「また立ち上がれるよ」と声をかける。
校長として思うこと
長い人生を語る話でも、聞く子どもには「自分にもできる一歩」が必要です。三日坊主を責めず、また今日から始めていい。そう言える学校でありたいと思っています。
