この記事の3行まとめ
- 今、活躍している人の中には、いじめられた経験をもつ人がたくさんいます。
- その人たちは、いじめから離れ、ひとりの時間に「好きなこと」を見つけました。
- いじめは、いじめる方が100%悪いのです。あなたは悪くありません。
「いじめられている自分は、だめな人間なんだ」。そう思っていませんか。
そんなことはありません。今、世の中で活躍している人の中には、子どものころにいじめられた経験をもつ人がたくさんいます。
ひとりの時間を力に変えた人たち
| 人 | いじめられていたころ | 見つけた「好きなこと」 |
|---|---|---|
| 吉村作治さん(エジプト考古学者) | 教室に居場所がなく、休み時間はいつも図書館へ | 図書館で出会ったツタンカーメン王の本。それがきっかけで、世界的な考古学者に |
| 寺坂直毅さん(放送作家) | 中学2年から学校に行けなくなった | 夜中に聴いたラジオ。番組に投稿するうちに、ラジオの台本を書く仕事に |
| 蛭子能収さん(漫画家) | 中学2年のとき、不良グループに荷物持ちをさせられていた | 家に帰ってひたすら描いた漫画 |
| 中川翔子さん(歌手・声優) | クラスで浮いてしまい、休み時間は図書室にかくれていた | インターネットで調べた映画やゲーム、アニメの歌。それが今の仕事に役立っている |
吉村さんは「ひとりで避ける」、寺坂さんは「学校を休む」という逃げ方を選びました。逃げた先で出会った本やラジオが、その人の人生を大きく変えたのです。
中川翔子さんは、いじめられていたころの自分をふりかえって、つらいときに見つけた「好き」が、あとで自分の栄養になって返ってくる、と語っています。
ひとりの時間は、夢のたねをまく時間です。いじめから逃げる3つのステップと、「好きなこと」を見つける方法もあわせて読んでみてください。
いじめる方が100%悪い
もうひとつ、とても大切なことを伝えます。それは、いじめは、いじめる方が100%悪い、ということです。
「暗いから」「わがままだから」「勉強ができないから」「目つきが悪いから」。いじめられているあなたは、「自分にも原因がある」と思いこんでいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
- 相手がわがままだったら、けってもいいのでしょうか
- 相手の目つきが悪かったら、なぐってもいいのでしょうか
そんなことは、ありません。いじめは暴力です。どんな理由も、いじめていい理由にはなりません。
「いじめられる方にも原因がある」という言葉は、いじめる人にとって都合のいい言いわけです。止められずに見ている人が、自分の勇気のなさをごまかすための言いわけでもあります。
あなたは、やさしい人です
いじめのつらさを知っているあなたは、「自分は人をいじめるような人間にはならない」と、心から思える人です。それは、とても尊いことです。

あなたは悪くありません。今はつらくても、あなたの人生はこれから、いくらでも開けていきます。そのことを、この記事で紹介した人たちが証明してくれています。
ひとりでかかえきれないときは、相談窓口一覧から、話を聞いてくれる人をさがしてください。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第1・16節、第1・17節、藤原和博『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社)、朝日新聞「with you〜きみとともに〜」、蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな』(角川書店)
