この記事の3行まとめ
- 相談してもいじめが止まらないときは、逃げていいのです。「逃げるが勝ち」です。
- 逃げ方は「①ひとりで避ける ②グループを離れる ③学校を休む」の3ステップです。
- 学校を休んでも、教育支援センターやオンラインなど、学べる場所はたくさんあります。
だれかに助けを求めても、どうしてもいじめが止まらない。そんなときは、逃げてください。
学校は、命をかけて行く場所ではありません。逃げることは、負けではありません。自分を守るための、かしこい選択です。
人生を1日にたとえると
「学校に行かないと、勉強がおくれる」「将来が心配」。そう思うかもしれません。
ここで、100年の人生を1日(24時間)にたとえてみましょう。もしあなたが15歳なら、今は午前3時半すぎ。まだ夜明け前で、太陽ものぼっていない時間です。10歳なら、午前2時半ごろです。
あなたの1日は、まだ始まったばかり。勉強も、人とのつきあい方も、これからいくらでも学べます。今は、自分を守ることをいちばんに考えてください。
いじめから逃げる3つのステップ
逃げ方の基本は、「いじめっ子に近づかない」ことです。いきなり学校を休まなくても、できることから順番に試しましょう。
| ステップ | どうする? | 例 |
|---|---|---|
| ① ひとりで避ける | 学校には行きながら、いじめっ子から距離をおく | 休み時間は図書室へ行く。いじめっ子と同じ道で帰らない |
| ② グループを離れる | いじめが起きているグループや場所から離れる | 教室ではなく保健室や相談室ですごす。部活をやめる |
| ③ 学校を休む | いじめっ子と会わない場所ですごす | 家、教育支援センター、フリースクールなどで学ぶ |
ステップ① ひとりで避ける
休み時間に図書室へ行く、昼休みは先生のそばにいる、など、いじめっ子と同じ場所にいない時間をふやします。わたしの友人の寺井広樹さんは、いじめられていたころ、食事の時間はトイレにかくれていたそうです。やり方はなんでもかまいません。
ステップ② グループを離れる
教室に入らない、部活をやめる、など、いじめが起きている場所そのものから離れます。学校によっては、保健室や相談室、「校内教育支援センター」とよばれる教室ですごせるところもあります。担任の先生や保健室の先生に「教室に入るのがつらい」と伝えてみてください。
ステップ③ 学校を休む
それでもつらいときは、学校を休みましょう。おうちの人に「学校に行けない」と伝えるのは勇気がいりますが、あなたの命と心がいちばん大切です。
学校を休んでも学べる場所
| 場所 | どんなところ? |
|---|---|
| 教育支援センター | 市や町が開いている、学校に行けない子のための教室です。先生や相談員がいて、勉強や相談ができます |
| フリースクール | 民間の団体が開いている学びの場です。通い方や学び方は、場所によってさまざまです |
| 学びの多様化学校 | 学校に行きにくい子のために、授業時間や内容を工夫した学校です |
| 家でのオンライン学習 | 条件がそろえば、学校の「出席」として認めてもらえることがあります |
2024年からは、学校を休んでいる間に家や教育支援センターなどで学んだことを、成績に反映できるようになりました。学校を休んでも、学びが止まるわけではありません。
逃げたあとは
逃げたあとの時間は、自分の「好きなこと」を見つけるチャンスです。くわしくは、ひとりの時間で「好きなこと」を見つける方法で紹介します。
どこに逃げればいいか迷ったら、電話やLINEで相談することもできます。相談窓口一覧を見てください。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第1・6節、第1・7節、学校教育法施行規則の一部を改正する省令(令和6年文部科学省令第24号)、文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」
