シンガポール大会の1週間前。セミコンで知り合ったフリーアナウンサーの方と、有名なライターの方の3人で、食事をする機会がありました。
ボロボロの英語セミナーと、「あと100回やな」
食事のあと、ライターの方から「大会でやるセミナー、ここでやってよ」と言われました。持ってきたパソコンを開いて、英語のセミナーを始めます。結果は、ボロボロ。1週間前とは思えない出来でした。
ため息まじりに見ていたライターの方が、ひと言。
「あと100回やな」
1週間で100回。むちゃくちゃです。でもその瞬間、私の中でスイッチが入りました。
正の字を書きながら、100回
平日は仕事があり、家では子育てもあります。練習できるのは、帰ってからの時間だけ。1回終わるたびに、正の字を1本ずつ書いていきました。
関西国際空港を出る日になっても、まだ100回には届いていませんでした。シンガポールのチャンギ空港に着いて1回。ホテルで続けて、夜には90回を超えました。朝起きた時点で95回ほど。
大会の日、スタッフの方と一緒に一番乗りで会場に入りました。「発表はどこでするんですか」と聞くと、「この前です」。まさに自分が立つその場所で、最後の3回。100回をやりきりました。他の出場者が入ってきたのは、そのすぐあとです。
「まず、自分に勝った」。そう思って本番を迎えました。
本番:Good job! で会場がひとつに
大会は9月28日の午後。日本の予選を通った7人が、10分ずつ英語でセミナーをしました。司会もルール説明もコメントも、すべて英語です。審査は、聞いている約50人の全員が、話し方や内容など10の項目で点をつけます。
私は2番目でした。テーマは「How to motivate difficult children(手に負えない子どものやる気を引き出す方法)」。16年間の担任で出会った子どもたちの話をして、聞いて、ほめる「APメソッド」を紹介しました。
途中で、会場のみなさんに「Good job!」と一緒に言ってもらう場面があります。シンガポールのみなさんは、私のカタカナ英語をあたたかい目で聞いて、本当に一緒に「Good job!」と言ってくれました。終わったあとも、たくさんの人が声をかけてくれました。
英語で、人とつながれた。それが何よりうれしかったです。

結果は、優勝
結果発表で名前を呼ばれたとき、信じられない気持ちでした。2位は整理収納アドバイザーの藤原友子さん、3位はフリーアナウンサーの生田サリーさん。どの方のセミナーもすばらしかったです。


https://stand.fm/episodes/5febbc0e0ce24c322f829708
まとめ:迷ったら、あと100回
英語が上手だったからではありません。最後の1週間に100回話したことで、英語が自分の言葉になっていたのだと思います。
何かに挑戦するとき、私は今でも自分に言います。「あと100回やな」。
次回は、敗者復活戦からグランプリの舞台に立つまでのお話です。
