セミコン挑戦記

「あと100回やな」の一言から優勝まで|セミコン シンガポール大会2019|セミコン挑戦記⑤

あらせん(荒井隆一)あらせん English
この記事の目次
  1. ボロボロの英語セミナーと、「あと100回やな」
  2. 正の字を書きながら、100回
  3. 本番:Good job! で会場がひとつに
  4. 結果は、優勝
  5. まとめ:迷ったら、あと100回

シンガポール大会の1週間前。セミコンで知り合ったフリーアナウンサーの方と、有名なライターの方の3人で、食事をする機会がありました。

ボロボロの英語セミナーと、「あと100回やな」

食事のあと、ライターの方から「大会でやるセミナー、ここでやってよ」と言われました。持ってきたパソコンを開いて、英語のセミナーを始めます。結果は、ボロボロ。1週間前とは思えない出来でした。

ため息まじりに見ていたライターの方が、ひと言。

「あと100回やな」

1週間で100回。むちゃくちゃです。でもその瞬間、私の中でスイッチが入りました。

正の字を書きながら、100回

平日は仕事があり、家では子育てもあります。練習できるのは、帰ってからの時間だけ。1回終わるたびに、正の字を1本ずつ書いていきました。

関西国際空港を出る日になっても、まだ100回には届いていませんでした。シンガポールのチャンギ空港に着いて1回。ホテルで続けて、夜には90回を超えました。朝起きた時点で95回ほど。

大会の日、スタッフの方と一緒に一番乗りで会場に入りました。「発表はどこでするんですか」と聞くと、「この前です」。まさに自分が立つその場所で、最後の3回。100回をやりきりました。他の出場者が入ってきたのは、そのすぐあとです。

「まず、自分に勝った」。そう思って本番を迎えました。

本番:Good job! で会場がひとつに

大会は9月28日の午後。日本の予選を通った7人が、10分ずつ英語でセミナーをしました。司会もルール説明もコメントも、すべて英語です。審査は、聞いている約50人の全員が、話し方や内容など10の項目で点をつけます。

私は2番目でした。テーマは「How to motivate difficult children(手に負えない子どものやる気を引き出す方法)」。16年間の担任で出会った子どもたちの話をして、聞いて、ほめる「APメソッド」を紹介しました。

途中で、会場のみなさんに「Good job!」と一緒に言ってもらう場面があります。シンガポールのみなさんは、私のカタカナ英語をあたたかい目で聞いて、本当に一緒に「Good job!」と言ってくれました。終わったあとも、たくさんの人が声をかけてくれました。

英語で、人とつながれた。それが何よりうれしかったです。

表彰式。会場があたたかい拍手に包まれました
表彰式。会場があたたかい拍手に包まれました

結果は、優勝

結果発表で名前を呼ばれたとき、信じられない気持ちでした。2位は整理収納アドバイザーの藤原友子さん、3位はフリーアナウンサーの生田サリーさん。どの方のセミナーもすばらしかったです。

立石剛さんから賞状を受け取る
立石剛さんから賞状を受け取る
出場者・コメンテーターのみなさんと
出場者・コメンテーターのみなさんと

https://stand.fm/episodes/5febbc0e0ce24c322f829708

まとめ:迷ったら、あと100回

英語が上手だったからではありません。最後の1週間に100回話したことで、英語が自分の言葉になっていたのだと思います。

何かに挑戦するとき、私は今でも自分に言います。「あと100回やな」。

次回は、敗者復活戦からグランプリの舞台に立つまでのお話です。

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事長、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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