この記事の3行まとめ
- 好きなことが見つからないのは、自分の気持ちに気づいていないだけかもしれません。
- 「4つ目の願い」ワークで、心の奥にある「やってみたいこと」をさがしてみましょう。
- 本、動画、見学、体験など、新しい世界にふれることも大切です。
いじめから離れて、ひとりの時間ができた。でも、何をしたらいいのかわからない。
そんなあなたに、ひとりの時間の使い方を提案します。それは、「好きなこと」を見つけることです。
好きなことが見つからないのはなぜ?
「好きなことなんてない」と思う人もいるでしょう。心理学者の中越裕史さんは、好きなことがわからない人は、自分の「好き」という気持ちに、気づかないふりをしているのかもしれない、と書いています。
「どうせできない」「笑われるかもしれない」。そんな不安から、心の中の「やってみたい」に、ふたをしてしまうことがあるのです。
「4つ目の願い」ワークをやってみよう
中越さんは、心の奥にある「やってみたいこと」に気づく方法として、「4つ目の願い」というワークを紹介しています。紙とえんぴつを用意して、やってみましょう。
ステップ1 3つの願いを書く
あなたの前に、妖精があらわれました。妖精はこう言います。
「きみの願いを、どんなことでも3つだけかなえてあげよう」
あなたなら、何をお願いしますか。思いつくまま、3つ書いてみてください。
ステップ2 4つ目の願いを考える
妖精は、あなたの3つの願いをぜんぶかなえてくれました。そして、もう一度たずねます。
「さあ、願いはぜんぶかなった。では、このあとの人生、きみは何をしてすごしたい?」
お金も、友だちも、ほしいものも、もうぜんぶあります。そのとき、あなたは何をしたいですか。思いついたことを、いくつでも書いてみましょう。
ステップ3 書いたことを見かえす
ステップ2で書いたことが、あなたが心の奥で「やってみたい」と思っていることかもしれません。小さなことでも、大きなことでもかまいません。
| 3つの願い(例) | 4つ目の願い(例) |
|---|---|
| お金がほしい | 好きなだけ絵をかいていたい |
| 友だちがほしい | 動物の世話をしてみたい |
| 勉強ができるようになりたい | 自分でゲームを作ってみたい |
新しい世界にふれてみよう
4つ目の願いが思いつかなかった人は、まだ「好きなこと」に出会っていないだけかもしれません。新しい世界に、どんどんふれてみましょう。
- 図書館で、ふだん読まないジャンルの本を手にとってみる
- 博物館や美術館、科学館に行ってみる
- 動画で、仕事や趣味を紹介しているものを見てみる
- 料理、工作、プログラミングなど、家でできることを試してみる
タレントのテリー伊藤さんは、テレビ番組で、いじめられたらどう立ち向かうかという話題になったとき、「本を読むことをすすめる」と話していました。いじめっ子と同じところで戦うのではなく、読書などで、いじめっ子がのぼってこられない「一段上のステージ」にのぼろう、という意味だと、わたしは受け止めています。
好きなことが見つかったら
好きなことが見つかったら、とことんやってみましょう。好きなことを続けていくと、いつか「得意なこと」になり、あなたの力になります。続け方は、プロトレ期間のはじめ方で紹介します。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第1・10節〜第1・13節、中越裕史『「天職」がわかる心理学』(PHP研究所)
