原作(台本):あらや新 『三田空襲を忘れない』
あらや新さん作の劇『三田空襲を忘れない』をもとにした漫画です。1945年7月19日の三田空襲と、現在の小学校の先生・和花の物語を、章ごとに紹介します。
プロローグ 1945年

1945年7月19日。
子ども最近、空襲警報多いなあ。

子どもそういやおまえんの所に来てた子、最近見いひんけどどないしたん?
子ども縁故疎開してきた子? あの子は親がおらへんのが寂しくなって、神戸の方に帰ったで。
子ども神戸かあ。空襲の日は真っ赤やもんなあ。

男の子は列を抜け、神戸の方を見つめる。
上級生こら! 列を乱すな!
男の子ごめん!

子どもなんか聞こえへん?
上級生飛行機?
子ども空襲?
上級生そんなわけないやん。警報は解除されてるんやで。

飛行機の音が、どんどん近づいてくる。

ゴオオオ…
上級生全員伏せろ!!

二列に並んだ子どもたちは、とっさに伏せた。用水路に飛び込んだ子もいた。

もうだめだ! と思った瞬間、音も光も、何もかもがなくなる。
この漫画は、あらや新さん作の劇『三田空襲を忘れない』(台本)をもとにしたフィクションです。劇中の『グラマン』は劇の表現で、史実の機種は、杉山雅崇さんの調査で P-51 だとわかっています。
劇「三田空襲を忘れない」とは? / 三田空襲とは? / 体験者の証言 / 授業で使うワークシート / 一冊のPDFで読む
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