SUNPEACEの活動には、いつも歌がありました。その中心にいるのが、兄弟デュオの「ちめいど」です。SUNPEACEのメンバーとして、三田空襲の歌「PEACE」を作曲し、PEACE RALLYや三田空襲を聞く会などで、平和への思いをこめたライブを続けてきました。この記事では、2018年のPEACE RALLY FINALでのライブと、2021年7月に行ったちめいど雄介さんのインタビュー・ライブの動画をもとに、ちめいどがSUNPEACEで果たしてきた役割と、歌にこめた思いを紹介します。
この動画でわかること
- ちめいどが、SUNPEACEの仲間として三田空襲を未来に届ける活動をしてきたこと
- PEACE RALLY FINAL(2018年12月30日)で演奏した曲と、会場みんなでの「PEACE」の大合唱
- 「平和を紡ぐ人」が、広島の原爆のアニメと、呉で爆撃を受けたおじいさんの体験から生まれた曲であること
- 学校での公演で、命の大切さを歌で伝えていること
- 「誰一人として、幸せになりたくない人はいない」という、雄介さんの思い
ちめいどの紹介
ちめいどは、ちめいど雄介(ゆうすけ)さんと、弟のちめいど雄大(たかひろ)さんの兄弟デュオです。2人とも、SUNPEACEの理事をつとめています。兄弟で、いろいろな学校に歌いに行く活動もしています。
SUNPEACEは、2018年春に大向勲先生とわたし(荒井)の2人で結成しました。その後、ちめいどが仲間に加わり、PEACE RALLYでは、合唱曲「PEACE」の作曲(作詞はSUNPEACE)、録音の様子の紹介、そしてライブと、音楽の面から活動を支えてきました。「PEACE」については、歌「PEACE」の記事でくわしく紹介しています。
平和音楽Liveのあゆみ
ちめいどは、SUNPEACEの行事の中で、何度も平和音楽Liveを行ってきました。説明文や記録で確かめられる主なライブと、演奏した曲は次のとおりです。
- 2018年11月18日 PEACE RALLY エピソード3:スタジオでの「PEACE」の録音の様子を紹介し、音楽にこめた思いを語りました
- 2018年12月16日 PEACE RALLY エピソード4:最後のちめいどのライブで、会場が一つになりました
- 2018年12月30日 PEACE RALLY FINAL(郷の音ホール):「あの空を忘れない」「猫背のうた」(ちめいど&即興書家TADA Special version)「PEACE」
- 2021年7月 岸田達男さんの対談のあと(ちめいど雄介さん):「平和を紡ぐ人」「ペース配分」「はんぶんこ」
- 2022年7月17日 志儀喜代美さんの対談のあと(ちめいど雄介さん):「あの空を忘れない」「やさしい風が吹くまち」
- 2025年7月19日 第2回 三田空襲を聞く会(こんびび):ちめいどによる平和LIVE
- 2025年8月15日 第3回 三田空襲を聞く会(YouTube配信):平和LIVE ちめいど雄介 & MICHIKO
- 2025年12月 ピースラリー 〜戦後80年 三田空襲を語り継ぐ〜(郷の音ホール):ピースLIVE ちめいど雄介 & MICHIKO
「あの空を忘れない」は、三田空襲の体験者・中嶋宏次さんに、小学校から家までの道を案内してもらいながら教わったことを歌にした曲だと、雄介さんが紹介しています(志儀喜代美さんの動画 41:07ごろ〜)。
PEACE RALLY FINALのライブ(2018年12月30日)
PEACE RALLY FINALは、三田市総合文化センター 郷の音ホールで開かれ、352名が参加して満席になりました。劇「三田空襲を忘れない」、中嶋宏次さんのトークに続いて行われたのが、ちめいどのライブです(「PEACE RALLY FINAL3 ちめいどライブ」の動画、約21分)。
- 1曲目は「あの空を忘れない」です(動画 0:49ごろ〜)
- 2曲目の「猫背のうた」は、スペシャルゲストの即興書家TADAさんを舞台に呼び、歌に合わせてTADAさんがその場で書を書く、特別なコラボレーションで演奏しました(6:47ごろ〜)
- 最後の演目は「PEACE」です。ちめいどは、SUNPEACEのみなさんの言葉をもとに作ったこの曲を、会場のみんなで大合唱したいと呼びかけました(15:05ごろ〜、合唱は16:30ごろ〜)
- 歌に合わせて踊ってくれるメンバーも舞台に呼びこまれ、未来の子どもたちへの思いをこめて、会場のみんなで歌いました(15:42ごろ〜)
ちめいど雄介さんのインタビュー・ライブ(2021年7月)
岸田達男さんの対談のあと、ちめいど雄介さんへのインタビューとライブを行いました(「ちめいど雄介インタビュー・ライブ」の動画、約18分)。聞き手はわたしです。喉の調子が悪い中でしたが、戦争のない世界への思いがあふれる歌を届けてくれました。
SUNPEACEをふり返って
- 雄介さんは、わたしと出会い、三田の空襲を未来に届けようと、いっしょにSUNPEACEで活動してきたことをふり返りました(動画 0:15ごろ〜)
- PEACE RALLYでは、若い人たちがたくさん協力してくれたこと、劇やライブを行ったこと、曲を作り、何度も作り直したことが話題になりました(0:32ごろ〜)
- 活動は4年目をむかえ、体験者の貴重なお話とともに、ちめいどの歌も歴史に残し、未来の人にも聞いてもらいたいという思いで、このライブの場を設けました(1:00ごろ〜)
「平和を紡ぐ人」にこめた思い
- 平和をテーマに学校で公演するとき、必ずと言っていいほど歌っているのが「平和を紡ぐ人」です(1:34ごろ〜)
- この曲は、広島に原爆が落とされたことを描いたアニメのビデオを見て、イメージをふくらませて書いた曲です(1:49ごろ〜)
- 雄介さんのおじいさんは、戦争中、広島の呉の工場で船を造る仕事に行っていて、そこで爆撃を受けてけがをしました。おじいさんが生きることをあきらめず、けがを一生けんめい治したからこそ、その命を引きついで自分たちが生きている。そう実感しながら歌っているそうです(2:09ごろ〜)
- 兄弟でいろいろな学校に歌いに行くとき、「平和を紡ぐ人」はほぼ必ず歌い、戦争への意識を子どもたちに持ってもらい、命の大切さを歌を通して伝えています。あきらめずにがんばろう、受けついだ命を引きついでいこう、というメッセージが強くこもった曲だと話しています(8:49ごろ〜)
「ペース配分」にこめた思い
- 2曲目の「ペース配分」は、明るめの人生応援歌です。「マイペースでいいんだよ」という曲で、「平和を紡ぐ人」と一見むじゅんするように思えるかもしれない、と雄介さんは話します(9:39ごろ〜)
- けれども、命をつないでいくためには、命を粗末にせず生きていくことが大切で、つらいときは逃げ出していいときもある。無理をして自分を追いつめるようなことはしてはいけない、と語っています(9:48ごろ〜)
- 三田空襲について、実際に起こったことをくわしく聞いていく中で、そこには人の愛情や、一人ひとりの思いがあったと感じたそうです。「誰一人として、幸せになりたくないなんて人はいない」。その思いは、だれにも平等にあると話しています(10:22ごろ〜)
- 「どんな時もがんばれ」ではなく、「自分のペースで進んでいけばいいよ」という思いをこめて、この曲を届けました(11:01ごろ〜)
最後は、アンコールにこたえて「はんぶんこ」を歌いました(15:43ごろ〜)。動画の終わりには、三田に残る戦争の傷あとを未来の子どもたちに伝えていくこと、戦争のない世界をみなさんとともにつくっていきたいという、SUNPEACEの思いが語られています(17:23ごろ〜)。
