いじめが起きない学級づくり

5〜6月と10〜11月に仕込む。いじめ予防の年間カレンダー

あらせん(荒井隆一)あらせん (更新 2026年10月30日)
この記事の目次
  1. いじめが多い時期を知っておく
  2. いじめ予防の年間カレンダー
  3. 4月と9月が勝負
  4. 使える記事

この記事の3行まとめ

  • いじめは、長い休みが明けて人間関係が固まってくる5〜6月と10〜11月に多くなる傾向があります。
  • その前の4月と9月に、ルールづくり、アンケート、面談を「仕込んで」おくことが大切です。
  • 年度末には、記録の整理と次の学年への引き継ぎを忘れずに行います。

いじめが多い時期を知っておく

群馬県教育委員会の調査(2009年)では、いじめの認知件数は5〜6月と10〜11月に多くなっていました。長期休暇が明け、学級の人間関係が固まってくる時期です(いじめが起こりやすい学級・時期・場所)。

多い時期がわかっていれば、その前に手を打てます。

いじめ予防の年間カレンダー

月学級でできること学校全体でできること
4月学級のルールづくり。「いじめは許さない」と担任が宣言する。自己紹介で一人一人のよさを知る学校いじめ防止基本方針を保護者に知らせる。いじめ対策組織の先生を紹介する
5月休み時間の様子を見て回る。係や当番で全員に役割をつくる1回目のいじめアンケート
6月全員と短い面談をする。気になる子の情報を学年で共有するアンケート結果をもとにした対策会議
7月1学期の振り返り。「ありがとう」を伝え合う夏休み前に相談窓口のカードを配る
9月夏休み明けの欠席、遅刻、表情の変化に注意する長期休み明けの見守りを強める
10月行事の役割分担で、全員が活躍できるようにする2回目のいじめアンケート
11月傍観者を仲裁者に変える授業を行う2回目の面談、対策会議
12月2学期の振り返り冬休み前に相談窓口を再確認
1月冬休み明けの様子を見守る3回目のアンケート
2月学級の成長を振り返り、認め合ういじめ防止基本方針の見直し
3月次の学年への引き継ぎ資料をつくる対応記録の整理と保存

4月と9月が勝負

いじめが増える時期の前、4月と9月に仕込むことが大切です。

  • 4月:担任が最初の学級活動で「このクラスでは、いじめは絶対に許さない。困ったら必ず先生に言ってね。必ず守る」と宣言します。
  • 9月:夏休み明けは、子どもの様子が大きく変わる時期です。欠席が続く子、表情が暗い子には、早めに声をかけます。

使える記事

時期使える記事
5月・10月無記名アンケートと全員面談のやり方
通年いじめ予防のカギは「自己有用感」、「褒める」と「認める」は違う
11月傍観者を仲裁者に変える授業アイデア
いじめが起きたらいじめはチームで対応する

このカレンダーは一つの例です。学校の行事予定に合わせて、アンケートや面談の時期を調整してください。

出典:荒井隆一『いじめ2.0』第2・12節、文部科学大臣決定「いじめの防止等のための基本的な方針」(平成29年改定)

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事長、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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