平和活動 SUNPEACE

漫画「三田空襲を忘れない」 第4章 急報

あらせん(荒井隆一)あらせん
第4章 急報
煙のほうへ走る中嶋と和花
空襲警報解除のサイレン。
町長中嶋、頼んだぞ!
中嶋あかん! 危険や。
和花私も行きます! 子どもたちを助けるんです!
広がる煙を見つめる二人
和花高次の火事、どんどん広がってる!
中嶋この調子やと、四戸全部燃えてまうぞ。
和花史実では四戸やった。まだ間に合う!
道ばたに残された小さなわらじ
道の途中で、二人の男の子に出会う。
中嶋大丈夫か! しっかりせえ!
涙を浮かべる和花
和花しっかり! 返事をしてください!
しかし、二人とも返事をしない。
空を見上げる中嶋
中嶋なんて可哀そうな、ひどいことをしやがる。
和花これじゃ何にも変わってない。
近所のおばさんにしがみつく子どもたち
集団下校中に襲われた子どもたちを、近所の人が連れてくる。
子どもこわいやんか! おばさんは怖くないんか?
子どもたちをやさしくしかるおばさん
おばさん勝手にうちに避難しといてからに。いい加減、自分の家に帰り。お母さんに会いたくないんか?
子ども会いたい!
おばさんほな、さっさと帰り。
怒った顔でふり返る男の子
子ども僕な、将来絶対に兵隊になるわ。こんなこと許されへん。僕がやり返す。米軍が憎い。
おばさん戦争って…。
農家の門の前に集まる人たち
一軒の家の前に、近所の人が集まっている。
和花大丈夫ですか!
編み笠を抱えて頭を下げる男の人
ご主人が、奥さんの編み笠を抱えて、田んぼから上がってくる。
ご主人残念ですが、しょうがおまへん。
ひざをつく和花と、肩に手を置く中嶋
和花こんなこと…あんまりです。私に出来ることって、何だったんでしょうか?
中嶋現実や。まだ終わってへん。まだ出来ることはある。

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この漫画は、あらや新さん作の劇『三田空襲を忘れない』(台本)をもとにしたフィクションです。劇中の『グラマン』は劇の表現で、史実の機種は、杉山雅崇さんの調査で P-51 だとわかっています。
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あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事長、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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