地域と大人にできること

登下校・校内の見守りボランティアの始め方。コミュニティ・スクールと地域学校協働活動

あらせん(荒井隆一)あらせん (更新 2026年10月30日)
この記事の目次
  1. いじめは「大人がいない場所」で起きる
  2. 今日から始められる見守り
  3. 学校に提案するときのコツ
  4. コミュニティ・スクールと地域学校協働活動

この記事の3行まとめ

  • いじめは、教室・廊下・休み時間・掃除の時間・登下校中など、大人の目が届かない場所と時間に起きます。
  • 地域の大人が登下校や校内の見守りに加われば、「人の目」がいじめを防ぎます。
  • 今はコミュニティ・スクールや地域学校協働活動など、地域が学校に関わる仕組みが整ってきています。

いじめは「大人がいない場所」で起きる

研究では、いじめが起きた場所は教室、廊下・階段が多く、時間では休み時間、掃除の時間が多くなっています。学校の外では、登下校中が最も多いという結果でした(いじめが起こりやすい学級・時期・場所)。

つまり、いじめは大人の目が届かないところで起きています。だとすれば、大人がそこにいればいいのです。

今日から始められる見守り

場所できること
登下校の通学路交差点に立つ、家の前を通る子に「おはよう」とあいさつする
登校班登校班と一緒に学校まで歩く
校内(学校と相談のうえ)休み時間や掃除の時間に、廊下や校庭を見回る
地域の行事子どもの名前と顔を覚え、声をかける
横断歩道の見守り(イラスト)
「おはよう」の一言が、見守りの第一歩。(イラスト:広野りお)

あいさつだけでも、子どもにとっては「見てくれている大人がいる」という安心になります。

学校に提案するときのコツ

学校は、外部の人が入ることに慎重になりがちです。保護者や地域からの苦情に対応してきた経験があるからです。そこで、次のように提案するとスムーズです。

  1. まず学校の代表番号に連絡し、教頭先生か地域連携担当の先生に相談したいと伝える
  2. 「いじめ予防のために、登下校や休み時間の見守りに協力したい」と目的を伝える
  3. 学校の方針や、名札・腕章の着用など、決まりに従うことを伝える
  4. 知り得た子どもの情報は外に出さないことを約束する

教師、保護者、地域の方が団結して取り組めば、いじめは必ず減ります。

コミュニティ・スクールと地域学校協働活動

今は、地域が学校に関わる仕組みが整ってきています。

地域の人と校長の話し合い(イラスト)
地域と学校が、同じテーブルで考える。(イラスト:広野りお)
仕組み内容
コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)保護者や地域住民が学校運営に参画する仕組み。2017年の法改正で、教育委員会に設置の努力義務が課された
地域学校協働活動地域住民や団体が、学校と連携して子どもの学びや成長を支える活動。見守り、学習支援、行事の手伝いなど

お住まいの学区の学校がコミュニティ・スクールかどうか、どんな地域学校協働活動があるかは、学校や市町の教育委員会に問い合わせるとわかります。すでにある見守り隊や学校支援ボランティアに加わるのが、いちばんの近道です。

地域のために動くことは、自分のためにもなります。その理由は、子どものために動くと運がよくなるで紹介します。

出典:荒井隆一『いじめ2.0』第3・4節、地方教育行政の組織及び運営に関する法律 第47条の5、文部科学省「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」「地域学校協働活動」

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事長、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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