この記事の3行まとめ
- いじめは、教室・廊下・休み時間・掃除の時間・登下校中など、大人の目が届かない場所と時間に起きます。
- 地域の大人が登下校や校内の見守りに加われば、「人の目」がいじめを防ぎます。
- 今はコミュニティ・スクールや地域学校協働活動など、地域が学校に関わる仕組みが整ってきています。
いじめは「大人がいない場所」で起きる
研究では、いじめが起きた場所は教室、廊下・階段が多く、時間では休み時間、掃除の時間が多くなっています。学校の外では、登下校中が最も多いという結果でした(いじめが起こりやすい学級・時期・場所)。
つまり、いじめは大人の目が届かないところで起きています。だとすれば、大人がそこにいればいいのです。
今日から始められる見守り
| 場所 | できること |
|---|---|
| 登下校の通学路 | 交差点に立つ、家の前を通る子に「おはよう」とあいさつする |
| 登校班 | 登校班と一緒に学校まで歩く |
| 校内(学校と相談のうえ) | 休み時間や掃除の時間に、廊下や校庭を見回る |
| 地域の行事 | 子どもの名前と顔を覚え、声をかける |

あいさつだけでも、子どもにとっては「見てくれている大人がいる」という安心になります。
学校に提案するときのコツ
学校は、外部の人が入ることに慎重になりがちです。保護者や地域からの苦情に対応してきた経験があるからです。そこで、次のように提案するとスムーズです。
- まず学校の代表番号に連絡し、教頭先生か地域連携担当の先生に相談したいと伝える
- 「いじめ予防のために、登下校や休み時間の見守りに協力したい」と目的を伝える
- 学校の方針や、名札・腕章の着用など、決まりに従うことを伝える
- 知り得た子どもの情報は外に出さないことを約束する
教師、保護者、地域の方が団結して取り組めば、いじめは必ず減ります。
コミュニティ・スクールと地域学校協働活動
今は、地域が学校に関わる仕組みが整ってきています。

| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度) | 保護者や地域住民が学校運営に参画する仕組み。2017年の法改正で、教育委員会に設置の努力義務が課された |
| 地域学校協働活動 | 地域住民や団体が、学校と連携して子どもの学びや成長を支える活動。見守り、学習支援、行事の手伝いなど |
お住まいの学区の学校がコミュニティ・スクールかどうか、どんな地域学校協働活動があるかは、学校や市町の教育委員会に問い合わせるとわかります。すでにある見守り隊や学校支援ボランティアに加わるのが、いちばんの近道です。
地域のために動くことは、自分のためにもなります。その理由は、子どものために動くと運がよくなるで紹介します。
出典:荒井隆一『いじめ2.0』第3・4節、地方教育行政の組織及び運営に関する法律 第47条の5、文部科学省「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)」「地域学校協働活動」
