「舟に刻みて剣を求む」の「ズバリの意味」「由来」「使い方」などを、ことわざの達人あらせんがわかりやすく解説します。
この記事でわかること(早見表)
| 読み方 | ふねにきざみてけんをもとむ |
|---|---|
| ズバリの意味 | 時代や状況が変わったのに気づかず、古いやり方にこだわるおろかなこと。 |
| 似た意味 | 株を守りて兎を待つ、柳の下にいつもどじょうはいない |
| 反対・対照の言葉 | ― |
| 英語では | mark the boat to find the lost sword |
| 種類 | 故事成語 |
「舟に刻みて剣を求む」の意味
時代や状況が変わったのに気づかず、古いやり方にこだわるおろかなこと。
「舟に刻みて剣を求む」の由来
舟から剣を落とした人が、舟べりに印をつけ、舟が止まってからその印の下をさがした話(『呂氏春秋』)から。
あらせんより
「舟に刻みて剣を求む」とは故事成語です。中国の『呂氏春秋』という本にある話がもとになっています。
昔、楚の国の人が舟で川をわたっていたとき、大切な剣を川に落としてしまいました。その人はあわてず、舟べりに「ここから落とした」と印を刻みました。そして、舟が向こう岸に着くと、その印の下の水にもぐって、剣をさがしたのです。
でも、舟は動いているのですから、剣が見つかるはずはありませんよね。
このように、時代や状況が変わったのに気づかず、古いやり方にこだわるおろかさを表した言葉です。「刻舟(こくしゅう)」とも言います。
使い方と例文
ショートコントで使い方をチェック
「お父さん、何してるん?」
「勇輔、去年、この公園のこの木の下で百円ひろったんや。だから、今日もここで待ってるんや。」
「それ、舟に刻みて剣を求む、やで!」
例文
- 昔のやり方にこだわってばかりいては、舟に刻みて剣を求むことになる。
- 時代は変わったのに、同じ作戦ばかりでは、舟に刻みて剣を求むようなものだ。
似た意味のことわざ・反対の意味のことわざ
似た意味
- 株を守りて兎を待つ一度うまくいったやり方にこだわって、進歩しないこと。
- 柳の下にいつもどじょうはいない一度うまくいっても、いつもうまくいくとはかぎらないこと。
英語ではなんていう?
- mark the boat to find the lost sword(失った剣を見つけるために舟に印をつける)
中学受験・テストに出るポイント
- 『呂氏春秋』の楚の人の話が由来です。
- 似た意味の「株を守りて兎を待つ」とセットで出題されます。
確認クイズ
「舟に刻みて剣を求む」の話で、楚の人がおかしかったのはなぜ?
- ア 舟が動いていることを考えなかった
- イ 剣が重すぎた
- ウ 泳げなかった
答えを見る
答えは「ア 舟が動いていることを考えなかった」。舟は動いているので、印の下をさがしても剣は見つかりません。
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【参考文献】
・小学生おもしろ学習シリーズ まんがことわざ大辞典 西東社
・やばいことわざ 監修 齋藤孝 アスコム
・小学生のまんが ことわざ辞典 改訂版 金田一春彦監修 金田一秀穂監修 学研
・小学生のためのことわざをおぼえる辞典 川嶋優編集 五味太郎絵 旺文社
