いじめ対策

令和7年度の調査が公表されたら、ここを見る:いじめの数字の読み解き6つの視点

あらせん(荒井隆一)あらせん
この記事の目次
  1. 見る6つの視点(前回の数字)
  2. 数字を読むときの3つの注意
  3. あわせて読む

つらいときは、ひとりで抱えないでください。 24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(無料) いじめの相談窓口一覧 →

毎年10月ごろ、文部科学省が「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」を公表します。前回(令和6年度)は令和7年10月29日でした。新しい数字が出たとき、どこを見ればよいかを、前回の数字つきでまとめます。

この記事の使い方 新しい調査が公表されたら、この表の右側に新しい数字を入れて見くらべてください。公表され次第、数字を入れかえた解説を出し、データで見る最新いじめ事情も更新します。

見る6つの視点(前回の数字)

視点前回(令和6年度)見るところ
認知件数76万9,022件(児童生徒1,000人当たり61.3件)増えたか減ったかより、1,000人当たりの件数と、いじめを認知した学校の割合(前回83.9%)
発見のきっかけ学校の取組48.0%、本人の訴え19.6%、保護者の訴え13.9%、担任の発見9.3%アンケートなどの仕組みの割合が上がったか。本人・保護者の訴えが受け止められているか
相談の状況学級担任に相談81.6%担任以外(養護教諭、スクールカウンセラーなど)への相談が増えているか
ネットいじめ2万7,365件(認知件数の3.6%)見つかった分だけの数字。増え方と、割合の変化
重大事態1,405件。うち914件は事前にいじめとして認知されていた事前に把握されていなかった分(前回は約3分の1)が減ったか
解消率76.1%(前の年77.5%)「解消」の条件(3か月の見守りと、苦痛を感じていないこと)を満たしたうえでの数字か

数字を読むときの3つの注意

  • 件数が増えたのは、悪いこととはかぎりません。国は、いじめを積極的に認知することを、いじめに向き合う姿勢として肯定的に評価しています。よく見つけ、チームで話し合う学校ほど、件数は多くなります。
  • 「見つかった分」だけの数字です。ネットいじめのように、大人の目に見えにくいものは、実際はもっと多いと考えておきましょう。
  • 数字の先に、一人ひとりの子どもがいます。数字を見て不安になったら、いじめの相談窓口一覧から、今すぐ話せるところを探してください。

あわせて読む

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日公表)。最新の調査結果は、文部科学省のページで確かめられます。

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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