校長の取組

校長先生の朝会ネタ帳|4月から3月まで、そのまま話せる1分原稿12か月分

あらせん(荒井隆一)あらせん
この記事の目次
  1. 話の組み立て方(4つの型)
  2. 月別の話(4月〜3月)
  3. 実際に全校集会で話した記録
  4. あわせて使いたいページ

朝会や全校集会で、何を話そうか。校長先生、先生方の、毎月の悩みを軽くするネタ帳です。小学校の校長で、ことわざの達人のあらせんが、4月から3月まで、月ごとに話の原稿を用意しました。

原稿はどれも、声に出して1分ほどです。ご自分の体験を一つ足すと、ぐっと子どもに届きます。朝会、学級の朝の会、学年通信にも、自由に使ってください。

話の組み立て方(4つの型)

  1. 体験:自分が見たこと、失敗したことを話す
  2. ことわざ:今日の言葉を紹介する
  3. 根拠や由来:なぜそう言えるのかを話す
  4. 行動:今日できることを1つ伝える

月別の話(4月〜3月)

4月 新学期・出会い:千里の道も一歩から

読み:せんりのみちもいっぽから

新しい学年が始まりました。「今年はこんなことをがんばりたい」と思っている人もいるでしょう。でも、大きな目標は、いきなりかないません。「千里の道も一歩から」という言葉があります。どんなに遠い道も、最初の一歩から始まるという意味です。今日の一歩は、小さくていいのです。いつもより大きな声であいさつをする。それだけでも、立派な一歩です。

最後の問いかけ:今日、あなたが踏み出す一歩は何ですか?

「千里の道も一歩から」の由来と例文を見る

5月 連休明け・続ける力:雨垂れ石を穿つ

読み:あまだれいしをうがつ

軒先から落ちる雨のしずくは、とても小さなものです。でも、同じところに落ち続けると、かたい石にも穴をあけてしまいます。これが「雨垂れ石を穿つ」です。連休が明けて、少しつかれている人もいるかもしれません。大きなことをしなくて大丈夫です。漢字を一つ、本を一ページ。小さなことを続ける人が、いつか大きな力を持ちます。

最後の問いかけ:毎日続けられる小さなことは、何でしょう?

「雨垂れ石を穿つ」の由来と例文を見る

6月 けんか・仲直り:雨ふって地固まる

読み:あめふってじかたまる

今は雨の多い季節です。雨が降ると、地面はぬかるみます。でも、雨があがると、地面は前よりかたくしまります。「雨ふって地固まる」は、もめごとのあとに、かえってよい関係になるという意味です。友だちとけんかをすることもあるでしょう。大事なのは、そのあとです。自分の気持ちを話し、相手の気持ちを聞く。そうすれば、二人の仲は、前より強くなります。

最後の問いかけ:けんかのあと、最初にかける言葉は何がいいでしょう?

「雨ふって地固まる」の由来と例文を見る

7月 夏休み前・生活:早起きは三文の徳

読み:はやおきはさんもんのとく

もうすぐ夏休みです。「早起きは三文の徳」という言葉があります。朝早く起きると、よいことがあるという意味です。三文は、昔のわずかなお金のことです。ほんの少しでも、毎日積み重なれば大きな差になります。夏休みは、つい夜ふかしをしたくなります。でも、朝の涼しい時間は、勉強にも遊びにも、最高の時間です。元気な顔で、2学期にまた会いましょう。

最後の問いかけ:夏休みの朝、どんなことをしたいですか?

「早起きは三文の徳」の由来と例文を見る

8月 平和・戦争を学ぶ:温故知新

読み:おんこちしん

8月は、戦争のことを考える月です。「温故知新」は、昔のことを学んで、そこから新しい知恵を見つけるという意味です。昔の話は、自分には関係ないと思うかもしれません。でも、今の平和は、昔の人の悲しみの上にあります。おうちの人や地域の人に、昔の話を聞いてみてください。聞いた話を、だれかに伝えてください。それが、平和をつくる一歩になります。

最後の問いかけ:だれに、昔の話を聞いてみたいですか?

「温故知新」の由来と例文を見る

9月 防災・2学期:備えあれば憂いなし

読み:そなえあればうれいなし

9月1日は防災の日です。「備えあれば憂いなし」は、ふだんから準備をしておけば、何かあっても心配しなくてよいという意味です。地震が起きたとき、どこへ逃げますか。おうちの人とは、どこで会いますか。今日、おうちで話してみてください。この言葉は、勉強にも使えます。準備をした人は、本番で落ち着いていられます。

最後の問いかけ:おうちの人と、何を決めておきますか?

「備えあれば憂いなし」の由来と例文を見る

10月 運動会・行事:縁の下の力持ち

読み:えんのしたのちからもち

行事の主役は、走っている人だけではありません。朝早くから準備をする人、道具を運ぶ人、応援する人がいます。「縁の下の力持ち」は、人の目にふれないところで、みんなのためにがんばる人のことです。今度の行事では、そんな人を見つけてください。そして、「ありがとう」と言ってください。見えない努力に気づける人は、とてもすてきな人です。

最後の問いかけ:今日、だれに「ありがとう」を伝えますか?

「縁の下の力持ち」の由来と例文を見る

11月 学び・実りの秋:実るほど頭をたれる稲穂かな

読み:みのるほどこうべをたれるいなほかな

秋になると、田んぼの稲は黄色く実ります。実がたくさんつくほど、穂は重くなって、下を向きます。「実るほど頭をたれる稲穂かな」は、すぐれた人ほど、えらぶらないという意味です。勉強ができるようになると、自慢したくなることもあります。でも、本当にかっこいい人は、できない友だちに、やさしく教えられる人です。

最後の問いかけ:あなたが教えてあげられることは、何ですか?

「実るほど頭をたれる稲穂かな」の由来と例文を見る

12月 人権・ちがいを認める:十人十色

読み:じゅうにんといろ

12月には、人権週間があります。「十人十色」は、人の考えや好みは、それぞれ違うという意味です。十人いれば、十の色があります。顔も、声も、好きなものも、みんな違います。違うことは、悪いことではありません。違うから、おもしろいのです。友だちの「自分とは違うところ」を見つけたら、それをすてきだと言える人になりましょう。

最後の問いかけ:友だちの、すてきなところはどこですか?

「十人十色」の由来と例文を見る

1月 新年・目標:思い立ったが吉日

読み:おもいたったがきちじつ

新しい年が始まりました。「思い立ったが吉日」は、何かをしようと思ったら、その日がいちばんよい日だから、すぐに始めなさいという意味です。「明日からやろう」と思って、そのままになったことはありませんか。今年やってみたいことがあるなら、今日、始めましょう。小さなことで大丈夫です。始めた人だけが、変わることができます。

最後の問いかけ:今日から始めることは、何ですか?

「思い立ったが吉日」の由来と例文を見る

2月 寒さ・くじけない:七転び八起き

読み:ななころびやおき

2月は一年でいちばん寒いころです。うまくいかないことがあって、くじけそうな人もいるかもしれません。「七転び八起き」は、何度失敗しても、そのたびに立ち上がるという意味です。七回転んで、八回起きる。大事なのは、転ばないことではありません。起き上がることです。もうすぐ春が来ます。つらいときは、友だちや先生を頼ってください。

最後の問いかけ:転んだとき、だれに話を聞いてもらいますか?

「七転び八起き」の由来と例文を見る

3月 卒業・進級:立つ鳥あとをにごさず

読み:たつとりあとをにごさず

水鳥は、飛び立ったあとの水をにごしません。「立つ鳥あとをにごさず」は、立ち去るときは、あとをきれいにしていこうという意味です。もうすぐこの学年が終わります。一年間使った教室を、ありがとうの気持ちできれいにしましょう。お世話になった人に、お礼を言いましょう。きれいに終わることが、次の新しいスタートになります。

最後の問いかけ:一年間で、いちばん「ありがとう」を言いたい人はだれですか?

「立つ鳥あとをにごさず」の由来と例文を見る

実際に全校集会で話した記録

あらせんが校長として話した内容を、記事にしています。

あわせて使いたいページ

あらせん(荒井隆一)
この記事を書いた人 あらせん(荒井隆一)

小学校校長。書家。ことわざの達人。SUNPEACE 理事、情熱教師塾 塾長。第63回読売教育賞 最優秀賞。著書『いじめ2.0〜新しいいじめとの戦い方〜』。

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