食べ物と植物が出てくることわざと慣用句を27個集めました。毎日の食事や畑の仕事から生まれた言葉には、昔の人の暮らしが見えます。
食べ物のことわざ
- 花より団子(はなよりだんご)
見て楽しむものより、実際に役に立つもの(食べもの)のほうがよいということ。 - 棚からぼた餅(たなからぼたもち)
何もせずに、思いがけない幸運がやってくることのたとえ。 - 絵に描いた餅(えにかいたもち)
計画や構想はすぐれているが、実際は用をなさないことのたとえ。 - 豆腐に鎹(とうふにかすがい)
まったく効果がないことのたとえ。 - 内の米の飯より隣の麦飯(うちのこめのめしよりとなりのむぎめし)
他人の持ち物やすることは、なんでも自分のそれよりもよく見えるということ。 - 手前味噌(てまえみそ)
自分のことを得意げに自慢すること。 - 鳩に豆鉄砲(はとにまめでっぽう)
突然のことに驚いて目を見張り、きょとんとしている様子。 - 鴨が葱を背負ってくる(かもがねぎをしょってくる)
好都合なことが重なって、ますます都合がよくなることのたとえ。 - 武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)
やせ我慢すること。 - 腹八分目に医者いらず(はらはちぶんめにいしゃいらず)
おなかいっぱいまで食べず、少しひかえめにしておけば健康でいられるということ。 - 羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)
熱い吸い物で口にやけどをしたのに懲りて、冷たいなますにも息を吹きかけて冷まして食べるということで、失敗に懲りて用心し過ぎるたとえ。
野菜と果物のことわざ
- 親の意見と茄子の花は千に一つの無駄もない(おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつのむだもない)
親が子にする意見は一つとして無駄がなく、すべて役に立つことばかりだから、心して聞くべきだということ。 - 瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)
平凡な親から非凡な子は生まれない。 - 桃栗三年柿八年(ももくりさんねんかきはちねん)
何事も良い結果が出るまでには、それなりの時間がかかるというたとえ。 - 山椒は小粒でもぴりりとからい(さんしょはこつぶでもぴりりとからい)
見かけは小さくてもあなどれないことのたとえ。 - 火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)
自分の得にならないのに、他人のために、あえて危険なことをすること。
木と草花のことわざ
- 木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)
小さなことにこだわりすぎて、全体がわからないこと。 - 独活の大木(うどのたいぼく)
うどは大きく生長するが、茎がやわらかく、材木としては使えないことから、形ばかり大きくて、役に立たないもののたとえ。 - 実るほど頭をたれる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな)
本当に優れた人は、威張らずに控えめであるということのたとえ。 - まかぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)
努力しなければ、良い結果を期待しても得られない。 - どんぐりの背比べ(どんぐりのせいくらべ)
どれもが同じようで、特に目立つものがないことのたとえ。 - 根も葉もない(ねもはもない)
なんの理由も証拠もないこと。 - 雨後の筍(うごのたけのこ)
同じようなものが、次から次へとたくさん出てくること。 - 枯れ木も山のにぎわい(かれきもやまのにぎわい)
つまらないものでも、ないよりはあったほうがましだということ。 - 濡れ手で粟(ぬれてであわ)
苦労しないで、たくさんのもうけを得ること。 - 溺れるものは藁をも摑む(おぼれるものはわらをもつかむ)
危急の時にはどんなものでも頼りにすることのたとえ。 - 蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)
人の好みはさまざまだというたとえ。
