動物が出てくることわざと慣用句を73個、動物ごとに集めました。ことわざには、昔の人が動物をよく見ていたことが表れています。好きな動物から読んでみてください。
猫のことわざ
- 猫に小判(ねこにこばん)
どんなに価値のあるものでも、それがわからない人にはなんの役にも立たないことのたとえ。 - 猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)
とてもいそがしくて、だれでもいいから手伝ってほしいこと。 - かつおぶしを猫にあずける(かつおぶしをねこにあずける)
自分の不用意から災いの原因を引き起こし、助長することのたとえ。 - 窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
窮地に追い詰められると、どんなに弱い者でも死にものぐるいになって戦うから、到底かなわないと思われるような強い相手でも倒すことがあるというたとえ。 - 猫をかぶる(ねこをかぶる)
本当の性格をかくして、おとなしそうにふるまうこと。 - 猫の額(ねこのひたい)
土地や場所が、とてもせまいこと。
犬のことわざ
- 犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)
出歩くと思いがけない災難にあうこと。 - 飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)
日頃から目をかけてやっていた者や信用していた者に裏切られるたとえ。 - 夫婦げんかは犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)
夫婦げんかはすぐに仲なおりするものだから、他人が口を出すものではないということ。 - 鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
つまらない特技を持つ人。
馬のことわざ
- 馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
いくらありがたい話をしても、まったく聞き入れず効き目がないこと。 - 馬が合う(うまがあう)
気が合って、仲がよいこと。 - 馬耳東風(ばじとうふう)
人の意見や注意を気にとめず、聞き流すこと。 - 天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)
秋は空が高くすみわたり、馬もよく食べて太る、すごしやすい季節だということ。 - 人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
人生、思いがけないことが幸福を招いたり、不幸につながったりして、だれにも予想はつかないというたとえ。 - 将を射んとせば先ず馬を射よ(しょうをいんとせばまずうまをいよ)
目指すものを手に入れるためには、まず目標のまわりにあるものにねらいを定めて、それを手中にするのが先決だというたとえ。
牛のことわざ
- 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
怠けずに努力し続ければ、必ず成果が得られるということ。 - 食べてすぐ寝ると牛になる(たべてすぐねるとうしになる)
食事の後すぐ横になる不作法を戒めることば。 - 牛耳る(ぎゅうじる)
団体や集団などを、自分の思い通りに動かすこと。
虎のことわざ
- 虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)
弱い者が、権力者や実力者の力や勢いに頼っていばること。 - 前門の虎、後門の狼(ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ)
表門で虎を防いだかと思うと、裏門から狼が入ってくるということで、一つの災いを逃れたかと思うと、またさらに別の災いに遭うたとえ。 - 虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
なにごとも危険を冒さなければ成功を収めることはできないというたとえ。 - 虎は死して皮を留め、人は死して名を残す(とらはししてかわをとどめ、ひとはししてなをのこす)
虎が死後に美しい毛皮を残すように、人もまた死後に立派な名を残すように心がけよということ。 - 苛政は虎よりも猛し(かせいはとらよりもたけし)
むごい政治は、人を食う虎よりもおそろしいということ。
猿・狐・狸などのことわざ
- 猿も木から落ちる(さるもきからおちる)
どんな名人や達人でも、失敗することがある。 - 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
不確実なことを当てにして、希望的な計画を立てることのたとえ。 - 狐につままれる(きつねにつままれる)
どうしてそうなったのか、わけがわからない状態になる様子。 - 同じ穴の貉(おなじあなのむじな)
一見仲間でないかのように見えて、実はよくないことをする仲間のたとえ。 - 株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)
古い習慣にこだわって、進歩のないこと。 - 二兎を追うものは一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)
二つのことを同時にうまくやろうと欲を出すと、結局はどちらも失敗したり、中途半端に終わったりすることのたとえ。 - 豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
どんなに値打ちのあるものでも、その価値がわからない人には役に立たないこと。 - 君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
優れた人物は、過ちだとわかると、きっぱりとすぐに改めるというたとえ。
鳥のことわざ
- 立つ鳥あとをにごさず(たつとりあとをにごさず)
立ち去るときは、見苦しくないように、後始末をするべきだということ。 - 能ある鷹は爪をかくす(のうあるたかはつめかくす)
本当に才能のある人は、むやみに見せびらかさないということ。 - 鵜の目鷹の目(うのめたかのめ)
鵜や鷹が獲物をねらうときの目のように、注意深くなにひとつ見逃さずにさぐり出してしまおうとする鋭い目つき。 - 鴨が葱を背負ってくる(かもがねぎをしょってくる)
好都合なことが重なって、ますます都合がよくなることのたとえ。 - 雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)
幼いとき身につけた習慣は、年をとってもなかなか直らないというたとえ。 - 雀の涙(すずめのなみだ)
とても少ないこと。 - 雉も鳴かずば打たれない(きじもなかずばうたれない)
言わなくて良いことをしゃべると、災いを招くことになる。 - 鶴の一声(つるのひとこえ)
ああだこうだと大勢が議論してまとまりのつかない時に、ぴしゃりと制して事をまとめる、権威・実力ある人の一言。 - 掃き溜めに鶴(はきだめにつる)
その場所にふさわしくない、際立ってすぐれた人がいることのたとえ。 - 鳶に油揚げをさらわれる(とんびにあぶらあげをさらわれる)
不意に横合いから大事なものを奪われることのたとえ。 - 鳩に豆鉄砲(はとにまめでっぽう)
突然のことに驚いて目を見張り、きょとんとしている様子。 - 権兵衛が種まきゃからすがほじくる(ごんべえがためまきゃからずがほじくる)
人がしたことを後からぶち壊すことのたとえ。 - 足元から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
身近なところで思いがけないことが急に起こること。 - 烏合の衆(うごうのしゅう)
ただ寄り集まっただけで、なんのまとまりもない人々のたとえ。 - 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
取るに足りない小人物には、大人物の大きな志などわからない。 - 鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
大きな組織の末端にいるよりは、小さな組織でもいいからその長になった方が良いということ。
魚と水辺の生き物のことわざ
- 海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)
わずかな働きで、高価なものや大きなものを手に入れること。 - 腐っても鯛(くさってもたい)
本当にすぐれたものは、少々いたんだり古くなったりしても値打ちがあること。 - 鯖を読む(さばをよむ)
実際の数量より多く言ったり、少なめに見せかけたりして、数量をごまかすこと。 - 鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)
つまらないものでも、信じればありがたいものに思えるようになるということ。 - 柳の下にいつもどじょうはいない(やなぎのしたにいつもどじょうはいない)
一度うまくいったからといって、同じ方法でいつもうまくいくとはかぎらないということ。 - 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
相手が好意を持ってくれれば、こちらも好意を持つということ。 - 水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
魚と水のように離れることができない、非常に親しい関係。 - 目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)
あることがきっかけとなって、わからなかったことの実態が、突然はっきりわかるようになるたとえ。 - 月と鼈(つきとすっぽん)
比較できないほどいちじるしい差があることのたとえ。 - 亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
年長者の豊富な経験や知恵はすぐれていて、尊敬すべきだというたとえ。 - 蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
子は結局は親に似るものであり、平凡な人間になるというたとえ。 - 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
ものの見方や考え方がせまいことのたとえ。
虫のことわざ
- 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
どんなに小さくて弱いものにも、それぞれ意地や考えがあるということ。 - 飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
自分から進んで危険や災難に飛び込むこと。 - 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)
悪いことが起こったところに、さらに苦しみが重なること。 - 蜂の巣をつついたよう(はちのすをつついたよう)
大さわぎになって、手がつけられないようす。 - 蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)
人の好みはさまざまだというたとえ。 - 蝸牛角上の争い(かぎゅうかくじょうのあらそい)
狭い世界でのつまらない争い。 - 蟷螂の斧(とうろうのおの)
自分の力ではとてもかなわないような大敵に刃向かうこと。 - 胡蝶の夢(こちょうのゆめ)
現実か夢か、夢か現実かがはっきり区別できないこと。 - 蛍雪の功(けいせつのこう)
苦労して学問に励むこと。
蛇と竜のことわざ
- 藪をつついて蛇を出す(やぶをつついてへびをだす)
よけいなことをして、かえって面倒になることのたとえ。 - 蛇足(だそく)
よけいな付け足し。 - 画竜点睛(がりょうてんせい)
最後に一番重要な部分の仕上げをすること。 - 登竜門(とうりゅうもん)
そこを通り抜けることができれば、必ず立身出世できるというような、難しい関門。
